丹生谷の肩の力が抜けて自然体になったのがなんとも。
小鳥遊が、丹生谷のおせっかいもあって自分の恋心に気付く話。が、肝心の主人公にあまりそういう気がないというのがなんともな。この流れだと主人公は自然に受け入れるんだろうけど、これ、男が嫁を獲得する話じゃなくて、どちらかというとヒロインが伴侶を獲得する話になってる。タイトルが中二病=小鳥遊でも恋がしたいだから別に構わないんだけど、なんかちょっと新鮮。中二病≒オタクであって、普通オタクであるところの視聴者(読者)が試練を乗り越えて褒章を得るという形ではなくって、ヒロインが白馬の王子を(半ば待ってるだけで)獲得するというお話だからだ。でも、構造は空から女の子が降ってくるという典型的な落ちモノでもあって、このへんの転倒具合がこの作品が支持される理由の一つでもあるんだろう。
小鳥遊も凸森も初めっから自然体だし、主人公も中二病を黒歴史として日常を自然に生きているし、丹生谷も被っていた猫を脱いで自然体になっている現状、各キャラが日常を楽しんでいる様子がこれまた構造として面白い。
