翠星のガルガンティア 第3話

 一斉でなかったら、正確に射撃も出来ないし、次の砲撃のためのデータが取れないと思うんだが。
 海賊の報復を撃退する話。うーん、超絶技術の扱いだよな。バランスが圧倒的に崩れてしまうんで、なんとか人的被害なしという縛りをかけるんだけど、設定に無理があるような気が。海賊が自活手段を持たず、戦闘能力に特化するんだったら、襲われるほうは徹底的に殲滅されるだろうし、もし海賊が自活手段を持つのなら自活能力を上げるほうが生き残りに関して圧倒的に効率がよいはず。少なくとも(利用できる)陸地が全くなくて、船団の動力源である電気エネルギーを海洋を不安定に自然発生するものに頼るということはそういうことにしかならないと思うんだがな。古代日本の海賊ですら、略奪だけでなくって危険海域の水先案内人だのとか、交易などのバランスを取り、中央集権国家の取り締まりで海賊行為自体は割に合わなくなっていくわけで、まぁそのへん物語にしにくいところではある。
 海賊側の論理と船団側の論理を比べてみると、船団側はあまりにもお人好し過ぎて話にならないというか。レドの超絶兵器を見てそれをチートゝ思って悪用しないのはともかく、ヒューマニズムの通用しない相手にセンチメンタリズムとは、亡国の発想というしか。隙さえあればすべてを奪おうとする相手に情けを期待するアホらしさというか。未来にずらしたスチームパンク的な何かと、共存とを組み合わせたテーマなんだろうけど、まだまだ登場人物たちがなぜそういう生活をしなければならないのかという世界観を納得するまではなかなかぎこちないというか。ラピュタ・ナディア・ラスエグあたりがモデルなのかなぁ。