ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル 第5話

 ムーンウォーク、懐かしい。
 バタフライ法律事務所スタッフ、霧じぃの担当回。年季の入った経験からセシルが学ぶということだったが、まぁ今回は描写に尽きると言うか。若いと確かに調査そのものに入れ込んでしまって、「処理する」ということがおろそかになっちゃうんだよね。そういう描写はなかったのだが、どう考えたのか?というのが仕事上のポイントになるわけで、そのへんどうセシルが学び取ったのかちょっとわからないところではあるよね。いわゆる結果だけを示されて、何をどうすべきなのかまでは悟ってはいないと見るべきだと思うが。
 やっぱ、トラブルシューティングを通じて、弁魔(護)士の仕事の本質や、セシル自体へのフォーカスが主であって、案件自体(今回であれば殺人事件から人間の本質を抉り出すとかそんなの)に重きを置いていない模様。そのため仕上がりはあっさりした感じなんだけど、その分軸はしっかりしているというか。無駄は削ぎ落としているんだけど、落としきれなくて間とか雰囲気の醸成だとかまでには至っていないんだけど、まぁ盛り込むべき要素が多すぎるワナ。本当だったら金曜サスペンス劇場あたりの2時間ドラマの内容になるんだろうし。自分的にはかなり健闘している作品だとは思っている。が、たしかにこれではアニオタの好評価は得られないかも。