PSYCHO-PASS 第12話

 OPが変わってビックリ。
 そういや最近2クールものを見てないな。で途中で主題歌の切り替わりってのを目にしてなかったということになる。
 で、折り返し地点の今回は朱も槙島も出ず、弥生を中心とした昔話だった。芸能人がレジスタンスって、もうセンスが50年も前なんじゃないかとも思うのだが、どうなんだろ?。昔から芸能人とかは差別や弾圧の対象となってきたし、そういう境遇におかれた人間が起こす行動としては特に違和感はないのではあるんだけどね。でも現代のマスプロ・利権構造化した世界だと今一ピンと来ない。で、差別された側が社会の矛盾に気づいて立ち上がるのは構造としても間違っていないんだよね。もちろん、叩き潰されるというのも物語上の必然だし、歴史的にもそういう例には枚挙に暇がない。心情的にはリナにシンパシーを感じるが、弥生に見られて慌てゝ仲間に誘うというのがもう見事に小物っぽい。で、そういうのに幻滅するのはわかるんだけど、あれほど唾棄すべき存在と考えていた治安機構に入る決断を刷るってのもね…、なんか義憤というより、身の振り方を考えた結果なんじゃね?と思えてなんかこちらも小物臭い。で、そういうどちらもなんだかなぁという構造を示すところに面白さがあるんだろうね。
 最新の作品の追っかけをしてないのでアレだが、そういや社会の矛盾とか描いた作品ってなんか少なくなっているように感じる。昨今の政権の無謀さに危険さを感じているせいもあるんだけど、やっぱこういうアイロニーを詰め込んだ作品を見てないとな…。