バカテス2のOP、「君+謎+私でJUMP!!」だが、今も結構聴いている。そらおとのOPも第1期も2期も結構ハマったのだが、これも妙になじんでしまった。聞き込んでいると最初の頃とは違って、落ち着いてしまうせいか、いろいろなことが見えてくるような気がする。
まづ、この曲は旋律のリズムが単純であるみたいだ。変化をつけているところにしたって、この曲のオリジナルというわけでもなさそうで、ありふれた節回しになっている。というか単純な音分割だけで構成されているところも多くって、曲作りに苦心したとも思えないんだよな。
で、聞き込んで気がついたのだが、これ、3人で歌われているんだが、ほとんどハーモニーで構成されていて、ソロもユニゾンも極端に少ないというか、無いんじゃないか?ということだ。AKB48の時も、コーラスという体裁を取っていると言及したが、これもモロそう。で、思い出したのが、ブルガリアンヴォイスってのが昔流行ってたことがあったんだよ。大体歌謡曲のハーモニーって二声が精一杯なんだけど、これは三声だろ?。で、ブルガリアンヴォイスってもう多重コーラスなんだよ。五声ぐらいあるんだっけか?。もっと多い?。詳しくはよくわからないんだけど、この曲は旋律でひねってない分、明らかにハーモニーを聞かせるって目的があると思うんだよ。ABCC'構成だと述べたけど、AやBなんて旋律らしき旋律では無いだろ?。で、単純な音符の連続なわけだ。これ、一音一音のハーモニーをはっきり聴取者に聞き取らせるための仕組みだろう。まぁ合唱コンクールで採用される曲も基本野暮ったいのが多いのは、複雑な音符の組み合わせだとハーモニーを聞き取らせ辛く、また歌いにくいってのがあるんだと思う。で、この曲も単純な構造の旋律を採用して、その代わりポップさを出すのは伴奏の役割ってとこなんだろう。I'veだと、KOTOKOなんてその最たるものだと思うんだが、声質自体がもうハーモニーっぽいもんな。最近は録音技術の向上で、バックコーラスもメインも1人が担当してあとで合成するなんてことがあたりまえになっているが、KOTOKOとかそういうことをしなくても声の響き自体が既に複雑な感じだ。
なんかそうやって考えていると、この曲ももっと多重和音で聞いてみたい気もするが、さすがにI'veもそれはやんないだろう。重なる声が多くなればなるほど、和音の響きを聞かせるために各パートは均質に歌わねばならず、そうなるとお行儀が良過ぎる曲になってしまい、ポップ感は失われてしまう。この3人構成ですら一人一人の歌い手の個性が消えてしまっているのに、さらに歌い手が埋没するような売込み方をするとも思えないんだよな。もう放映が終了しているから多分そういうのは無いとは思うんだけど、I've契約?専属?歌手総動員で、多重和音で構成された曲をそれでも聴いてみたいんだがなぁ…。やっぱカネにはならんだろうから、他の機会でもやんないだろうけどなぁ。