ミチコとハッチン 第22話

 ヒロシはハッチンの見立て通りダメ男でした。
 まぁヒロシはミチコとハッチンの二人を行動に駆り立てる役割さえ果たせてればよいので、物語に深く関わらなくてもいいと言えばそうなんだが。ここまで割り切ると清々しいぐらいだな。後半部はほとんど後日譚ながら、いろいろ詰め込まれているような感じがした。アツコは言葉通りに他人行儀に登場したが、その後のミチコへの扱いは、さすがに知り合いそのものゝ対応だわな。遊園地での誤射はアツコ・リカルドあたりが冤罪なく進めてそう。
 ハッチンとヒロシが飛行機に乗って空を飛び、ミチコはバイクで地を走るってのは、その直後の両者の境遇を暗示しているんだろうなという気はしたが、あんまり意味はないかな。それよりハッチンが小さいながらもバイクに乗っているってのが嬉しいわな。ハッチンがヤンママになっていたが、なるほどハッチン自体がそういう経緯で生まれたんだろうなという想像がつく。そんなこんなのお膳立てに助けながらの静的エンディングはさすがにうるうるキましたよ。さすがに全員が心を入れ替えたようなウソ臭いハッピーエンドではなく、落ち着くべきところに落ち着いたという、無理のないエンディング。
 動画的にはブラスミに通じるものが感じられた。さすがにブラスミのほうが経験値が上がっているような出来だが、こちらのほうが演出意図がよく伝わっているのか、不足は感じられない。ハッチンが涙を流すところが、リサのそれと同じでなんとも。
 ノンストップで視聴したので、疲れた。やっぱ一話一話見て、じっくりとはいわないまでも、ある程度の咀嚼や試行錯誤をする時間があったほうが、スピード感は無くともそれなりに味わい尽くすことができそう。総評はまた後ほど…。