君に届け 第4話

 誤解が解けるのかと思ったら、さらなる泥沼へ。
 こういう勘違いというか、斟酌ってよく起こることなのかどうかがわかんないな。吉田と矢野が中学時代の武勇伝を悪意の噂で流され、爽子がその大元ってのは、視聴者的にはありえないわけなんだが、まず、吉田と矢野がそれを最初は疑わない→爽子とその友人の会話を立ち聞き→友達ではないとの発言に吉田と矢野がショックを受ける→吉田と矢野が爽子に自分たちのことを好きかどうか訊ねる→返答が不十分で自信喪失って流れが、作為的過ぎてどうにもミスリードの範疇を超えているとは思った。
 ただし、吉田と矢野については、自分たちが爽子にとって大きな存在と思っていた…ってのが引っかかる。強がってはいるが、吉田も矢野も基本爪弾きモノで、似たもの同士つるんでいて、かつコンプレックスを感じていたというのは容易に想像がつく。で、大きな存在発言は、吉田矢野自身が今だ人間関係に齟齬を感じていることの裏返しではあるんだろう。だからこそ爽子の評価が気になるし、そのことで一晩悩んだりするわけで、さばけているようで実は人間関係に悩んでいるということについては爽子と同じって構図が浮き彫りに。
 問題提起がされたら、その回で解決がなされるのかなと思っていただけに意外や意外。今までがキレイ事過ぎたので、こういうのはうれしいんだけど、ちょっと面くらった。噂の張本人ってもしかしてふわふわ髪のあの人ですかね?。