キャッツ・アイ 2ND SEASON 第5話 狩人はバッジをつけていた

 課長、瞳に膝枕をしてもらうなんてうらやましい。
 うーん、展開が滑稽なのはだいぶ慣れてきたかな。で、今回あたりがまさにドンピシャだと思うんだが、ようやく'80年代的構造に思いを馳せることができるようになった。
 まぁ氷室って、特権階級のためなら貧乏人がいくら犠牲になっても構わない、というよりむしろ積極的に犠牲になってもらいたいっていうケケ中・子鼠に良く似ているのだが、当時も目的のためには手段は選ばないってキャラクターはいたわけで、むしろその典型。
 切り口的にはハインツコレクションに対する、本庁の態度だわな。どうもキャッツアイがハインツコレクションにこだわっていることを知って罠にかけているらしい。犬鳴署の面々は知ってたっけ?。で、キャッツに対する態度だわな。キャッツにやられ続ける警察のメンツもわかるんだが、まず、何で本庁は生死を問わないのか…。で、俊夫がキャッツ逮捕にこだわるのは新人っぽいこだわりなんだが、課長のキャッツ逮捕にこだわるのもなんか意外。署のメンツってのもあるんだろうが、今回の描写だとそれがよくわかんないんだよな。
 で、別にキャッツと犬鳴署が双方便宜供与している関係ってわけでもないのに、この馴れ合いが当時成立していたってのが良くわかんないな。ヤッターマンでもそうだったが、敵が危機的状況に陥ったら助けたりするわけで、同じ国で暮らしているモノ同士なんだから、死ぬまで追い詰めるってことまではしないって寛容が昔はあったんだよな…と思うとやっぱ今の新自由主義はびこる状況は異常事態なんだなと思った次第。