魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜 第3話「ソラ」

 帰って一人にならなくても、その場にいて、自分だけ家族がいない事実がよっぽど孤独を感じさせると思うのだが。
 ソラと豪太の対比。ということは、豪太はともかく、ソラが失敗するってエピソードもありそうだわな。原指導員が依頼人の個人的な感情に踏み込むなと言っていたが、正直原自体も解ってはいたんだと思うな。で、本橋自身も本当は自分を誰かに救ってもらいたかったという…。ソラが与えられた情報を熟考し、対応策を練っていたんだろうなという部分もそれなりに泣かせるのだが、この無茶な行動自体は余命一ヶ月設定のせいだという気がする。限られた時間を精一杯生きる。それがソラにとっては切実な問題なだけに、自分から外に踏み出していけなくて躊躇している人にとても遠慮なんてしてられないんだろう。まぁ死んでしまうんだから迷惑のかけっぱなしで構わないといえばそうなんだよな。
 豪太がいわれつづけている血筋ってのがちょっと鼻につくんだけど、これへの言及はもうちょっと視聴してからかな。まぁこの作品は大人がちゃんと大人の役割を果たしているのが評価できるかな。ある意味理不尽な大人がいないってのもヘンな話ではあるんだけど。今日の本橋エピソードでもフツーあんなに話が分かったりしてくれないと思うんだがね。まぁ森下魔法士、いいヤツじゃんってことで。