一応どのアニメも第4話付近まで視聴したので、ざっとおさらいを自分の整理のためにしてみたい。
- 機動戦士ガンダム00 自分は政治劇であっても構わないので、今のところ楽しめている。他のサイトさんのツッコみにある通り、現実の国家関係があのように動くか？と言われれば、かなり戯画的だと思うんだけど、デフォルメして視聴者に問い掛けるスタイルってのは悪くないと思っている。2期＋2期という形をとるらしく、まだまだ先は長くてこれからもずっと面白くありつづけるとは思わないんだけど、不満はあまり感じられない。さすが金をかけているだけあって話題作の地位は確保しているかな。
- もっけ 実はほとんど期待していなかったんだけど、話が良く練りこまれていると感じる。冷静に考えると頭に血が昇りすぎと感じられなくもないんだけど、いろんなスタッフが細かいところまで気を遣っているのがわかる。
- バンブレ 前評判というか期待度が高かった作品だけど、それを裏切らない出来でした。もうちょっと熱血なのかと思ったんですが、わりと緩めのテンションで、それがまた妙に心地良い。登場人物の人間が出来すぎているきらいはあるが、ゆるさとのバランスを考えたらこれぐらいがちょうどいいんだろう。メリハリがついているので退屈する事はない。
- ef もしあの画面構成がスタイリッシュを目指したものだったのだとしたら、ちょっとスベり気味かな？と思わなくもない。緊張感の与え方が独特な作品で、｢よいか悪いかは別として何か驚くことをやってくれそう｣という期待には応えてくれたと思う。若者独特の根拠のない自信と地に足がついていないかのような退屈ぶりはよく表現できていて、目くらましとしては良く出来ている。たぶんそれが狙いだと思うんだけど、油断している時に、深く人間性に切れ込んでくるところは素晴らしいと思う。
- マイユア やっぱ雑破業だよなと思わせる。ありきたりの日常を豊かに描くところとか、ちょっとした切れ込みやはぐらかしは堂にいったもんです。王道と銘打っているから仕方がないんだけど、もうちょっとありきたりの部分はどうにかならなかったか？。
- BLUE DROP 丁寧な作品ではあるが、SF部分が空回りしているかな。人間ドラマとしては今んところ悪くないんだけど、大味と思えなくもない。この先話が面白くなるような展望が見えなくて残念かなぁ。
- もやしもん クォリティは高いんだけど、自分は原作を読んでしまったせいか、話的に評価がしづらい。原作の心意気は買うし、ああいう世界観は好きなんですけど、アニメ特有のものが見つけ辛くってどうもね。絶望先生と同じように、マンガを読んで満足できてしまうだろうし、かといってアニメ化の意味が全くないというわけでもないというところに落ち着きそう。
- しゅごキャラ 実は通して視聴した低年齢層向けアニメが｢アニマル横丁｣だけなんで、感想に苦しむ。大人向けとして視聴してしまってるんですよね。主人公がどうも消費者的性質の濃い子供をモデルとしているのかな？と思ってしまう。ちょっと背伸びしてみたい年頃ってよりは、素直ではあるがこまっしゃくれた餓鬼という印象が強い。自分を変革するのに他力本願ってのも気がかり。ただ、まだこの作品のメッセージをつかみきれていないので即断は禁物と考えている。どうも世の中のいろんな事柄についての提言なり視点はいっぱい埋め込まれているっぽいので、考えるネタには困らないかな。
と、思いつきを並べてみた。ガンダムを除いて、いちおう自分的に評価が高い順に並べてみたつもり。全般的に話のパターンに新しいものはないけど、矛盾がないように作りこまれているとは感じる。荒削りだけどすごく訴求力があるって元気な作品はないかな。ありきたりでも完成度を高めれば充分楽しめるってのは考えていたより悪くない。
あと、多くの作品で“間”が重要視されているっぽい。以前の作品は声優に媚び演技をさせて｢ヲマエらこんなノリを期待していたんだろ｣という態度が感じられるモノが多かったんだけど、ちゃんと台詞を聞かせる演技を声優にさせているというか声優が心がけているというか。ブーム的な売り出しで人気を得た声優にせよ、演技がこなれてきたというか、タダのアイドルって段階を脱皮している人が多くて嬉しい。まぁこれは自分自身の読解力がレベルアップしただけで、昔から演技自体は変わっていませんよというだけの話かもしんないですが。
社会性に切れ込んだ作品はあんまりないかな？。今期は期待作はないというほどでもなかったかな。
