視聴率コンプリート

 スターシップ・オペレーターズの全話視聴率が出揃いました。http://d.hatena.ne.jp/corydalis/20050214
 第2話の1%割れが厳しいですが、あとはSFというハンデを考えると予想の範疇です。というより、第1話は冷やかしも含めて期待感を持っている視聴者全員が待ち構えているんだから、どう考えてもつかみで失敗しているわけなんですが。正直、候補生たちがアマテラスに残った理由がはっきりしない(しかし伏線は張られており、全話終了後見直すと納得する場面も多くあり。)、戦闘シーンは楽な敵に派手に勝っているように演出で見せているだけ(実戦経験のまったくないしかも候補生たちが強い敵にいきなり勝つなんてありえない)なんで即効で切る視聴者がいても不思議ではない気がします。次回へのヒキも視聴者をわくわくさせるものではありませんでしたし。個人的にはこの作品の最大のテーマを考えると、こういう展開は適切だと思うんですけど、昨今の視聴者は“わかりやすさ”を求めているので難解なのは嫌われるんでしょうね。
 18時台をどう捉えるかにもよりますが、ターゲット層を考えると失敗ではないが成功ともいえないんじゃないかと。他の深夜アニメと比べると正直厳しいのでは。第4話が最高なのはわかるとして、レンナが死んでしまう第6話とシェンロンやけくそ突撃の第8話の“あと”にいったん落ち込んでからは順調に視聴率がアップしています。自分でも6・8話は前回の好脚本のあとの肩透かしだと思っておりますので、脚本の良し悪しが視聴率にある程度影響するのではないかと思っています。
 番組終了後にキーワードを含む日記を覗いてみると、TV版の話題よりは小説版の話題の方が多かったので、角川としては小説の販促としては一定の効果を挙げたとみていいのではないかと思います。GENEONとしてはどうだろう? DVDの売れ行きを見てみないと判断がつきませんが。そもそもDVDの売上をどこで見たらいいんだろうか?オーディオコメンタリーの話題を目にすることもあるのでまったく売れてないことはないんだろうけど、採算ラインに乗っているんでしょうか? うーん。ここでお布施をしても第2期はないだろうからその気はないんだよなぁ。オーディオコメンタリーにしたって声優がお菓子喰って、くっ喋っているだけだというし。いや、声優がまじめな話をしたところで売上が伸びるわけでもないだろうから、それはそれでアリだとは思うんですが。DVDが売れる方策をここで考えても詮無いんですけどね。