冥土様#12
すでに父親はヒロインの正体を知ってたという話。ん?、んん~?。これ、本当に終わってる?。というか、なんか父親の正体もよくわからんな。開口一番、@三木眞ではなく、父親@森川智之だったことで、少なくともヒロインの師匠筋の殺し屋の一員ではなかったわけだが、父親の知り合いで、ヒロインがマスターと呼ぶ人物は彼女を殺し屋だと知って引き取っているから、そのマスターなる人物は殺し屋ではないにしろつながりのあるキャラだし、父親もそのマスターなる人物と知り合いなのだから、関係性は薄いけど殺し屋集団と親しいというワケではないにしろ対立するキャラでもない。で、父親が何やってる人なのかも今のところ明かされてないので依然謎は残るかな。とはいえ、殺し屋だったら家族を持つのは忌避すると思うんで、少なくとも殺し屋の実行部隊というわけではなく、やはり一般人に近いと見た方がよさそう。
それにしても主人公に一切共感できない作りやな。ヒロインは幼少時から知力に優れ、才能が秀でてることを暗殺者集団に見いだされて両親を殺して殺し屋に仕立て上げられたということらしいのだが、いくら殺しの仕事で心を殺すことになっていたとはいえ、両親が離婚してハートブレイクなメンタリティをいつまでも引きずってる主人公と、もう全然スティグマの格が違うのであって、器量良しのヒロインに懐かれて舞い上がってしまうのはわかるんだけども、この状態というか関係性を美しいものとはとても思えないし、当然この作品自体もそういう主張ではないように見える。
どう考えてもこれで物語が終わってる筈はないし、アニメ自体の続編の無いあのね商法なのかもしれないが、まぁフツーに考えて2期があるんじゃね?という気はしてる。
その治癒師#12
邪龍が倒され、主人公はヒロインと二人旅に出るの巻。うーん、これまた評価の難しい作品やな。まぁ人にお勧めするような作品ではないんだけど、つまらなかったかというと、退屈はしなかったなーという印象。で、初期の頃に感じてた、ギルド及びそれに集う冒険者は現代における会社みたいな共同体っぽく描いている…というのも、後半になって重要度を下げてたし、なら世界の危機みたいなものが現代におけるなんらかの記号として新たに提示されたのか?と言われると、それも自分には考え付かなかった。邪龍は倒されたけど消えたわけではないらしいから、また危機は訪れるのだろうということだったし、ならこの作品は世界の危機を我々の世界では何に当たるものと設定し、それをどう解決すべきか提示してるみたいな大きな構造が、原作の長期シリーズで埋め込まれてるのかもしんないけど、少なくともアニメを見た感じはよくわからんけど唐突に危機が来て、なんとか弥縫策で先延ばしにしたぐらいの描かれ方しかしてないと思う。
主人公のイヤボーンもおそらく来るだろうと思っていたのだけども、勇者が邪龍を倒す話があって、なら主人公がそうなのか?、でも目が赤くなって勇者というよりもっと禍々しい存在のように見えたがなぁ…という感じで、結局主人公の正体も先延ばし。
で、物語を構成する要素も凡庸で、ありていに言って三文芝居の域を出ない。セリフに何か聞かせどころを用意してるというワケでもなく、軽妙なテンポ感とか思わせぶりな伏線張りとか諧謔味の感じられる小粋な会話があるわけでもない。
で、なんで退屈しなかったのかというと、おそらく視聴者(読者に)今後の展開の予想を指せるよう誘導して、その時が来たら答え合わせをする…というのをちょくちょく取り入れていたからなんだろうと思う。エルフのギルド支部長が善玉なのか悪玉なのか、最終的には邪龍に乗っ取られるまでふらふらしてたわけで、このへんあっち向いてホイのような感覚。予想を立てさせ予想通りだったり予想を裏切ったりとかし、そういう小手先の手法で読者を飽きさせないようにしてたんだろうなという感じ。で、答え合わせが終わって全体を振り返ってみて、何か他の作品とは違う新しい要素があったり、局所的に見たのでは分からなかった大きな構造が浮かび上がってくることもなく、結局ありきたりな結論だったよね…っというわけなので、うーんといったところ。ただ、小手先の選択を読者にさせるからには、読者に与える条件や要素をはっきり提示しなきゃらならないので、そのへんテキストが分りやすさ重視で凡庸になってしまうのはこれは仕方がないとは思う。この作品ならではの要素もそこそこあるんだけど、ストーリーが平板なのでそれが生きてこない感じはするね。