魔法使いの嫁 第16話

 こゝに至ってもこそこそしてるのか。
 やれ言葉にしろだとか散々言われてるのにな。さて、今回はアリスの過去話をインターミッションにかこつけてやるの巻。なんつーか、もう極めてフツーの出来。っつーか、クリスマス好きだな。日本ではもう性夜&小売業販促祭りとしてしか定着してないので、宗教的な要素とか日本人向けに格好つけても正直しょうがない感じかな。まぁクリスマスってのは個人的には日本における正月と解釈してる。正月というか、季節の変わり目のなかでも一年の始まりをどう位置づけるか?という問題だと思っていて、太陽暦は基本的には太陽の運行、すなわち日照時間が一番短い日であるところの冬至を基準に置き、太陰暦は一年のうち一番寒さが極まったところ立春を基準に置く。結局世界はグレゴリオ暦を採用していくからアレだが、西欧では日本でいう正月休みがなく、そのかわりクリスマス休暇が長いので、生活の仕方からすると対応していると言わざるを得ない。どちらにしても一年の中で一番休みがとれる時期であったわけであり、ならば家族が一緒にいることができる時として最適だから、やはり本作のように人と人との関係性の中でもつながりを重視したテキストだと取り上げざるを得ないというわけだ。
 クリスマスプレゼント選びにキャッキャウフヽというのを見て、ちょっと男女層のどっち向けなんだ?と疑問になったので、ちょっと奮起してネットで検索してみた。で、やっぱりどちらにも向けてということで、この部分はおんなのこむけ要素だったわけだ。で、検索してみてコミックブレイドが廃刊してネットで復活していたことを今更ながらに知って驚いた。まぁ書店にとっては品揃えしにくい雑誌ではあるなぁと思う。お試しで大抵第1話と、そして最新話はネットで配信されており、やはりこういう商売形態にならざるを得ないんだなと。結局売上はコミックスに頼るわけで、それは基本的に金儲けの部分はファン層しか相手にしないってことになる。価値観の多様化を担う存在であったわけだが、逆にその事自体が売り上げを伸ばせないことになり、テレヴィ放映版はお試し、制作費の回収は円盤の売り上げに頼るという、アニメ製作委員会方式の後追いになってしまったのは、こうなんというか業が深いというか。