つけ酒 いちご

 艦これもそれほど熱心にやるわけでもなく、なんかいちご酒を作ってた。といっても醸造でなくって浸出酒。このまえ薄いトレーに入ったイチゴを買ったら、これが香り高いので翌日また買いにいったら横に300円で大きい容器に入ったのがジャム用として売ってたのだ。店の人に聞くと1㌔あるらしい。帰宅してリキュールにしようと決心し、ホワイトリカーを先に買って店に行ったらちょうど車を降りた主婦らしきのに目の前で先を越されたという。
 結局その日は漬けるべきイチゴもなくホワイトリカーのみを手に帰宅したわけだが、何日かの後ようやく同じ規格のいちごを購入できた。
 でもまぁこれには昨年漬けたイチジク酒のこともあって、それを処理するのも同時並行だったから、いちごを購入したのが伸び伸びになってしまったのはむしろ好都合だったかも。
 

 これが昨年の夏に漬けたイチジク酒。本当なら三ヶ月経てばいちじくと分離して酒は熟成するはずなのだが、めんどくさくて放置してた。

 これが酒を取り除いた残り。脱色されたようなのが見えるが、これは実はいちじくではなく酸味添加のための檸檬。酒は一升瓶にろうとで移したらなんと入りきらない。それもそうで、ホワイトリカーが一升でもイチジクに含まれる水分も出るし加えた糖分も体積に追加されるのだ。というわけで、これは徐々に晩酌として消化することにした。三日でなくなったから缶ジュース一本分ぐらいか。まぁとにかく瓶を空けなければならないので、苺を買ってきても漬けることができなかったのである。

 あと問題点は残りのイチジク。これはジャムにした。しかし三分の一ほどの砂糖を加えて煮込んだが、いわゆるジャムのようなゼリー感が出ない。いちおうバゲットを買ってジャムを塗って食ってはみたが今一な感じ。自分的には紅茶に加えて飲むのが良いのかもと思いついて試してみようかと思う。
 

 さて、これが買ってきた苺。なんと2パックなのだ。一升分のホワイトリカーだと1パック1㌔でよいのだが、ちょっとこの苺の量を多くして作ってみたくなったのだ。この時期のイチゴはとにかく香りが良い。買ってきたイチゴを放置すると部屋中にイチゴの香りが充満するほどの勢い。この旬の時期のイチゴをぜひリキュールにしたくなったという次第。

 これは酸味添加のための檸檬。皮を切り取って、ワタの部分も取り除く。この白い部分はどうやらエグみがでるらしい。レモンティーを作るときに、皮ごとスライスしたレモンを入れっぱなしにするとエグみが出るが、その原因がこれということ。
 これを厚めにスライスして投入する。切り取った皮は捨てることになるのがもったいない。レモンティーも酸味添加でなく、香り付けであればむしろこの皮の部分が適切なのだ。まぁ輸入モノらしいので使わないのが吉かも。白いワタの部分は包丁を立てゝこそげとるようにすると薄皮を破らなくて済む。

 まぁ例のごとくイチゴは洗わないでヘタを取りながら投入。どうせ出荷時に農家が洗ってるでしょということで水洗いは風味が落ちるのを嫌うという目的でやらないことに。痛んだイチゴとか小さいイチゴは作業中に食いながらである。が、結構面白いのは、「硬くて」「色が薄く」「とても小さい」のに、めちゃくちゃ甘くてうまい個体があるということ。平均するとやっぱり色が濃いほうが熟れている確率が多いのでそっちのほうが甘いことが多いのだが、それを何重も上回る甘さだったりするからわからない。色が濃くて大きいのに水っぽくて味は腐ったようなものがあったりするから、やはりみかけではわからないものである。本来なら甘くてうまいものは生食し、そうでないものは加工物にするのだが、うまい酒を指向してむしろうまそうな個体を選別して瓶に入れる。

 ホワイトリカーを入れてみたらやはりギリギリ。ちょっとイチゴは残しておいて生食するかと思っていたが、結局思い直してほとんど投入することにした。いちおう浸出期間は二ヶ月らしい。幾分食ってしまったがそれでも2㌔ちかくはイチゴを投入してるので、一升瓶が二本いるかも。