ふらいんぐうぃっち 第3話

 砂漠用の重装備はまだ肌寒い春の気候には合っているのかな。
 畑作りと真琴の姉登場の巻。いや、だめだねぇ。こういうのにやっぱり弱いのを再確認してしまう。姉編のほうはもう嵌りっぱなしでしかたがない。
 姉が来訪するが、これ、妹が気になったというよりもどちらかというと自分が寂しくなったんじゃね?とか。というのは不正確で、やはり可愛い妹が元気でやってるかどうかは常に気になっていて、自分なりの踏ん切りがついたからというか、つけて会いに行ったというか。で、居候先について真っ先にやったのは真琴の近況を黒猫にきいたこと。
 真琴に魔法を使ってない旨嗜めるというか、指導するにしても、まづお土産を周囲に渡して人払いをしてから*1、真琴に確認。で、やることは真琴を叱るのではなく性格を慮って警戒を解くことからはじめる。これ、オモロイのは、真琴は魔法の修行をサボっていることを指摘されたときに、叱られるとばかりに身構えなかったこと。あと真琴にあったやり方云々の話を姉がしたときに、それで真琴に安心する表情などさせずに、話を聞こうとする態度を新たにさせていたこと。この描写から、ずっと前から真琴と姉との関係がこんな感じだったということを示している。
 真琴が自分の髪をつかって盛大に烏を呼び寄せてしまったエピソードなんだが、もちろんこれは視聴者に対して魔女と一般人の違いを示すという役割が大きいのだが、やはりこゝに姉妹のあり方が如実に現れている。気楽にものを他人に頼める姉と、髪の毛一本ですら他人に求めるのを控える妹の違い。あと、魔女の髪の毛は効果が大きいことについても、真琴が自分の髪を使うというのは彼女自身が言い出したことであって、姉はその妹のしようとすることを否定しないという気遣いをしているかもという可能性があるのがなんとも。で、以降どんなことが起こるかどうかわからなかったという流れにはしているが、もしかすると姉はこうなることを知っていた可能性も否定できない。真琴のやろうとすることをやらせるのは状況に任せてという要素が大きいとは思うが、これで姉は真琴に一般人の髪の毛を使う場合と魔女の髪の毛を使う場合の違いをわからせたということになる。で、結果は姉が引き受けるという形になっており、姉がいかに妹を大切に扱っているかゞ窺える。もちろん父母が酷い人格で姉妹だけがよい人間関係をつくっているということがないわけでもなかろうが、大抵父母も思いやりをもって子育てをしてるんだろうなということまで推測させられる。
 とはいえ、これはあくまでフィクションであって作者の都合のよい流れにいくらでもできてしまうのは言うまでもない。以降真琴と姉がいがみあう展開にするもしないも作者の胸先三寸ではある。が、まぁどう考えてもこれは気遣いの蓄積で人間関係を構築しているって物語と見るのが自然ではあるだろう。

*1:魔法のことを知られないためということだけなのかもしれないが