THE ROLLING GIRLS 第11話

 輝夜の棒術がなんともキレがよい。
 他のアクションは派手ではあっても所詮作り物って感じなんだが、藤原春の剣術もそれなりに人間の所作って感じがしてよい。おそらく中国武術(剣道だと基本敵に背を向けないから、おそらくそう)を手本としているのだろうと思われるが、これがアニメ調の誇張もあわせて結構みられるものになってるんじゃなかろうか。
 さて、宇宙人ネタと任侠というよりは人情モノとしての物語も荒削りながら収束に向かって盛り上がってきている模様。次で最終回っぽいからそろそろ断定してもよさそうだと思うが、地方分権としての町おこしって側面は完全にフェイクだった模様。中央集権体制が崩壊して、それなりに地方は自立してますよという姿を見せてくれているわけではなかったんじゃなかろうか。たゞ、自分が初期の頃に感じてたなんじゃそりゃ感は大幅に減退して、それなりに楽しんで視聴している。結局それが自分がよく言及している'80年代というよりは、昭和期によく見られた馴染みのテキストが基本となっているということゝも無関係ではないんだろうけど、おそらくスタッフは意図してそういうのを前面に出しているというわけでもなくって、とはいえ、体がそれに慣れているからというのはあると思う。
 あと、体当たりでぶつかっていくことの強さとかそういうのをメッセージとして埋め込んでいるのでは?という気はする。主人公格の4人がやはり能力はないのに勘違い込みでのぶつかりで事態を変えていく様というのはまぁそういうことなんだろうなと。但し、そういうのを良しとするのは現代ではちょっと天然というか、社会はもう他人から都合よく利用されないよう、むしろ他人を都合よくこき使うものが権力を握るって方向にかなり振れてしまっているから、これをまともに受け取るのは危険というか。