勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第6話

 マジックイーターが弾けた直後…。
 結局2回見ちまった。というか、フォーマット通りなんだけど結構面白いな。マジックアイテムは電気製品のたとえかなんかと思ってたら、電気(魔力)は補充式であり、その補充がサーヴィスになり得るって設定が絶妙すぎる。Amadaがその補充をやらず、レオンはやるらしい。で、魔力を補充できないユーザーがいるというのが、電気製品の取り扱いに無知な消費者のメタファーではあるんだろうけど、そうじゃなくて、もともとその能力を持ち合わせていないという設定がオモロイ。昔冷蔵庫が電気式でなかった時代の氷屋のような仕事も必要だってことだね。
 今回は労働問題というか、経営の負の部分だとか、消費者側の問題点だとか盛りだくさんだった。それをいうなら、レオンの中央の態度が前回と違って親身なのにビックリ。なんか全然違うじゃん。
 自分は幼少の頃からのことを思い出すと電気製品は量販店で買うようになっていたので、あまり地元の電器店の商売がどうだったのか?というのがわかんないんだけど、まぁ見た感じ商店街にある面倒見のよい小さな店がちょっと大きくなったVer.ってな感じなんだろうね、レオンって店は。
 アイリが客から悪戯されて困っているのをラウルやフィノが助けるわけなんだが、Amadaの販売部長の態度からすると、店に来てくれた客だしいやなことはいやだと言い辛いからクレーマーに対してウチの店員を庇ってくれてありがとうって態度じゃないんだな。店側のこんな態度がクレーマーをつけあがらせ、それが回りまわって過剰サーヴィス当たり前って状態に業界というか、商行為全般が苦しめられるという結果になるのだがそれはさておき、Amadaとか客はクレーマーであってもモノを売るべきだし、まぁ売れるだけ売ったらあとは知らんって商売のように見える。まぁそれがすいのやと対照で描かれている*1ので、視聴者として考えやすいワナ。
 あとモンスターを人件費対策で使い捨てってのが妙にリアルでワロタ。一昔前は中国人研修生問題とか外国人不法労働にもつながるし、今やブラック企業は日本人ですら使い捨てだからな。
 なんか色気とかあんま要らないとは思っているんだが、それがむしろ労働問題の一要素であったりとか、そういう色気抜きでもかなり整理されて問題が提示されているのにビックリ。いろいろ書きたいことはあったんだけど、なんかすべてを追っかけるのがめんどくさいのでこれで〆る。若者の陥りやすいありがちなことだけにとゞまっていないのはさすがとしか。

*1:売るほうも買うほうも双方良好な関係を持とうとするべし