猫物語(黒) 第3話

 シリアスモード全開。
 羽川の家庭の事情と障り猫との対話。情け云々の話とか、いくらガス抜きをしても環境が変わらないと同じことの繰り返しという下りは一般性もあってなかなか考えさせられた。偽物語が正義のゴリ押しだったのが、手を出そうとして動作が止まる暦の姿を見ると、対比として面白い。でも偽物語のほうが事件的には後の話なんだよな。暦を見れば、より正義の味方の度合いが後日になって増したってことなのか。
 しかし、なんかあまり先の予測をしようという気持ちにならないな。なんかもう作者の手のひらのうえで、どう話を展開するのかたゞ受け取るのがラクでいゝや。これだけ暦が羽川が好きだとか言っていて、この後戦場ヶ原とくっつくんだから不思議なものである。