緋色の欠片 第二章 第6話

 今回も清乃の出番なし。
 うーん、そろそろこの展開も飽きてきたなぁ。というか、そろそろ第二章も折り返し。しかも初回から期待されている玉依姫としての真の覚醒が、前章併せて3/4になるのにまだとは。一旦は拓磨を拒絶したのに、ラスト、結界を自分で破ってまでも外に出た理由とはなんだろ?。確かに今までの珠紀の様子だと、真の覚醒のためのフラグが回収できているとは思わないんだよね。守護五家のリーダーとして、横型リーダーシップを発揮してはいるんだけど、それは内々の絆を壊さないだけのものであって、しかも今はその絆すらバラバラだしな。まぁわかんないけど、こゝまで真の覚醒を引っ張るからには、そのための条件は劇的に示されるんじゃないだろうかと思ってみる。
 ロゴスもアリアのあり方には人としての大きさを感じるんだけど、それが組織をうまく動かすために発揮できていないというか、まぁそうあるべきものでもないんだけど、いや、まとまりはつかないが、たとえ権力欲を自制していても、より愚かなものが権力を握ることになってしまい、組織というか社会はとめどもなく崩壊していくってのは、あゝ確かに今の日本(世界)の状況と同じだワナとは思うんだけど…。でも物語としては、どうしようもない世界を誰彼止められるわけでもなくひたすら堕していく…という風には普通しないけどな。たゞ、まぁ、この作品の面白いところは、自分が冒頭飽きてきたとは言ったものゝ、視聴者に媚びて物語の山や谷を作ってあきさせない工夫を敢えてしていないってことだわな。おそらく男性視聴者はこういう展開だと見切るんだろうケド、むしろ女性視聴者は麗しのキャラが悩めば悩むほど母性本能を掻き立てられるとかそんなのか?。…というか、そういう手法だったとしても、おそらく物語としてやはりそうしてまで示したいものがあるんだろうなと。