ちはやふる 第21話

 窓越しに伝わる不思議。
 あれ、自分だったらわかんないと思う。が、そういうのを再現してしまうと話が前に進まないしな。
 ふぅ、もう21話めか。勢いがぜんぜん衰えないな。第1期は25話構成だから、あと4話ということになる。原田先生じゃないが、キャラにいろいろ仕込まなくてはならないから、人間関係の悪化などで立ち止まるわけにはいかなかったんだろうな。そういうのがあってもその1話の中で消化していたし、そういう話の中ですら成長させていたから、尺が足りなさ過ぎて困るということなんだろうか。まだ新との対決にまでは至らないようだし、後戻りしている暇は寸分もないらしい。
 うーん、今ホットなイジメや体罰じゃないんだけど、常に成長ってのはいゝのだが、衝突場面があまりにあっさりしていて戸惑う。千早がこれまた素直で(だからこそ天は自ら助くるものを助くじゃないが、千早を支援する脇役が寄ってくるという構造になっている)、それ以外のメムバーも善人としか言いようがない。頭に我欲がよぎっても、すぐ振り払っているし、こう、なんていうのか、もうちょっとドロドロとした欲望を描いてもよさそうなのにそうしないんだよな。対戦相手を意地悪に描くんだけど、試合が終われば支援者に早変わりってのもパターンではあるんだけど、ちょっと嫌味さを残しておくのがこの作品ならではのバランス感覚なんだろうか。まぁそこらへんなんとも汚いものは見たくないという最近の視聴者対策って感じはする。悪くはないし、十分面白くて、というか面白さもレヴェルがかなり高いんだけど、ちょっとキレイ過ぎるというか。