のうりん (GA文庫)、読了。

 といっても一昨日読み終わったんだけど。
 id:nakamurabashiさんの紹介で、えいやっとポチった。ラノベを購入するときは、よっぽどのお気に入りの作家で無い限り、数日考えて興味が冷めるのを待ってからなんだけど、今回は別だったな。というのも密林で第4巻のレヴューを読んで、俄然興味が増したというのがある。まづ第1巻を買ってみて、それでダメなら第4巻も諦めるといった心持ちだった。
 読み始めたときは、正直失敗したと思った。キャラ配置だとかストーリー展開だとか、シチュエーションが誠にありきたりで、こんなキャラを用意して戯れさせてたらヲマエら喜ぶんだろ?みたいなのがあからさまに感じられてうんざりしてたのだ。そういやマガジンを読まなくなって久しいのだが、銀の匙をオタク向けにアレンジゝたゞけじゃんか、しかも劣化コピーだしなんて思ってた。見所はせいぜい作者が農業高校で仕入れたというトリビア的なものぐらいかと。
 が、残り五分の一あたりから物語がゞらっと変わる。ヘンな話、別の話になっちゃうのだ。もちろんそれまでの流れがあってこそではあるんだが、この最后の本編のための長い、なが〜い状況設定に過ぎなかったんだなと思わされる。ラノベって結構このように終わり近辺で雰囲気を別物にしてくるものがあるんだけど、これはかなり極端だ。
 読了後、迷わず第4巻まで速攻注文した。