貧乏神が! 第3話

 途中で気がついて撫子を探してしまった。一箇所ハケーン。
 石蕗家でのやりとりを見てると、なんか昭和のアニメを見ているようだった。今ドキだと、あそこはわざわざ口に出さないところ。カネが大事だのといった台詞も、あまり口にしないで状況や結果などで示すことが多いのだが、さすがに作品のテーマを気恥ずかしながらキャラに言わせる作品はいろいろあったりするけどね。
 ギャグとシリアスをテンポ良く織り交ぜるコメディ形式なんだけど、これは良く出来ていると思わせる。原作でもこうなんだろうか?。もうともかく視聴者として振り回されっぱなしで、深く考える余地を与えられずにどんどん先に連れて行かれる感じだ。深く考えないといっても次の展開がどうなるんだろう?と考える余裕はあるので、そのへん意識の向けさせ方が上手いんだろう。
 お話的にはやはり三文芝居なんだが、スピード感がうまくいなしているというか、まぁうまくまとめられてはいる。石蕗家が貧乏なのは一子が幸福エナジーを吸い取っているせいなのか?と思わなくも無いんだけど、そういうほのめかしは無かったように思われる。まぁカネ持ちなのか貧乏なのかについては、「生まれ」など初期条件によるところが大きいのだが、貧乏なのには原因があったりして、それが石蕗家の逃げた両親には現れていた。じゃぁあれだけ(今のところの見せ方として)いけすかねぇ性格という一子はなぜカネ持ちなのか?については、初期条件以外の要素が隠されていそうではあるんだよね。それが実は一子自身のいわゆる善人としての人格があとで暴かれるというのかもしれないし、一子自身自覚していない搾取構造を形成しているのかもしれない。まぁこれも今のところ一子の成長物語という流れになっているので、本当に運だけで金銭的に恵まれているってことなんかもしれないんだけれども。