バカとテストと召喚獣10 (ファミ通文庫)、読了。

 密林のレヴューでは散々の第10巻を読了した。うーん、なるほどねぇ。勝利がどちらかなのかはっきりさせて欲しかったんだろうね。自分的にはこんなもんだと思ったけど、カタルシスが必要だとかそんな感じだったのかな。
 正直、FクラスとAクラスは仲間だという意識だから、勝敗がハッキリした時点でわざわざ結末までやる必要性を作者は感じなかったんだと思うがね。将棋や囲碁で言うところの投了に近い扱い。次、学年間での勝負をやったら、今度は学校間での勝負をやるんだろうか?。この作品のテーマからすると方向性は間違っては無いと思うんだけど、舞台が大げさになるとギャグの絡ませようが無くなってくるんだろうね。あとがきを読むとネタに困っているとか書いてあったが、確かに軽妙さは失われてしまっているように感じた。
 刊行は一年に2〜3巻ペースだから、そろそろ新刊が出てもおかしくないとは思うんだが、この評価だと作者もしんどいだろうね。あまり気にしないで好きに書けばいゝと思ってしまうんだが、ラノベだとそうもいかないんだろうな。