夏目友人帳 参 第1話

 なんか随分久しぶりな感じだな。でも雰囲気が変わってなくてホッとする。
 いつも通りの、巻き込まれ体質の夏目があれこれと世話を焼くハメになるらしい。しばらくぶりの先陣もやはりいつもの作風で泣かされる。この分だと作品の主張はわかりやすくて、感想が書きにくいってパターンだろうか。
 しょぼカレで確認すると、第1期は3rdQ2008、第2期は1stQ2009と、間が1クールしかなかった。この第3期が2年半の間があいているので、アニメ化の要望が大きかったのかなと想像してみる。LaLaって月刊誌のはずだから、第2期で原作のストックが尽き、溜まるまで待ってたのかな?。毎月連載だと結構話もふんだんにあっておかしくないと思うが。でもまぁ連載1号分がアニメ1話分になるとも限らないし。…と気になって調べてみると、第4期が決定してるのな。
 まぁやはり前期もしくは原作人気が第一義としてアニメ化なんだろうけど、いろいろ考えてみて、やはりこの作品が世に出る意味というか、そういう時期なんだろうなとふと思い至った。第1期・第2期が放映された時期ってのは、ちょうど民主党による政権交代を間近に控えていた頃で、自民盗の悪政が極まっていたころだ。そして、このタイミングってのは空き菅が政権交代時の立役者の鳩山・小沢の背中を後ろから弾を撃つということをして、国民を無視してやりたい放題やっていた時期にあたる。まぁまさか野田も同じ国民イジメをするとは思っていなかったろう。第4期はたぶん基本的に第3期とセット(変則2クールもの)で企画されたろうから、野田の悪政に対しての抗議の要素は無いと思う。この作品の基本テーマが「弱者へのまなざし」であるということは前回も述べたと思うのだが、悪政が続き、国民が塗炭の苦しみを味わうことになるような状況になると、結果として「政治は弱者に目を向けるべきだ」とでもいわんばかりの形で登場してくるということになっている。
 感想自体はしょぼくなりそうだが、この分だと作品自体は見て損はないと思われるねぇ。たゞ、構造自体は結構単純なので飽きるかもしんないな。そうはいっても泣かせてくれること間違いなしってことで。