夢喰いメリー 第4話

 デレるのはえーな。
 なんかもうちょっと懐くのに時間がかゝるんだと思ってた。メリー自身に他人を巻き込むことに関しての葛藤があまり感じられないなぁ。夢路の提案も大概ウソ臭いとか思うんだけど、まぁ確かにパクっとあの釣り針に引っ掛かってくれないと話がなかなか前には進まないワナ。
 今回はさすがに夢魔は自分の投影したものであるって形になっていたような気がするな。一番文芸部らしいのに、なぜか文藝部では浮いてしまっている部長鳴のお話。鳴にとりついた夢魔クリスも結局は誰かに理解して欲しいって動機があって、お互いの感性というか動機が一致したって感じだな。視聴者としてもあまりクリスが悪さをしているという風には見えなくて、共存する方策とかなんかいゝ解決策はなかったのだろうかと思わされる。が、クリスがもう1人の鳴ということであれば、ある意味自己解決したと見ていいのかな。
 もう一つの河浪-勇魚のストーリーラインも思わせぶりな感じだな。やりとりがモロ中二病的で、だからといってこっ恥ずかしいって事はなくって、わりと地に足がついたようなイメージではあった。まぁ橘父のキャラもあってのことだが。
 で、勇魚がよくわかんない。彼女も困っている人を見たらほっとけない性分ってのはわかるんだが、今までゞそういうのを示しているのが夢路とメリーだけであって、日常から学校などで「面倒見のいゝ子」って描写はなかったような気がする。喫茶店を手伝っているようなので部活動には入ってなさそうなんだが、じゃぁ彼女がなんで河浪を人助けの毒牙にかけようとロックオンしたのかわかんない。しかもアルパカのアクセのくだりを見ると、どうやら勇魚は河浪をマブダチ認定しているっぽい。勇魚は河浪のことを助けるべき大勢の人の中の一人として見ているだけなのか、それとも河浪にどこかひきつけられるところがあって親友になりたいぐらいには思っているのか今のところ判断がつかない。今までのこういったパターンのお話だと、助けるべきその他大勢のうちの一人で、過剰なまでの扱いをしているってのが多いので、大抵そうなんだろうな*1とか自分は思っているが。
 まぁなんだかんだ言って、この話あたりでこの作品に対する遠慮が無くなり、没頭して視聴できるようになった。画面の切り取りにも意図が見られ、かなりテキストと画の作りこみが感じられる。たしかに台詞を聞き逃すまいとしちゃってるわ。

*1:ところが、付き合っているうちに深い仲になり、話の進行によっては裏切りだとかそんなのも交えながらお互い忘れ難い存在になっていくとかそんなの。