おとめ妖怪ざくろ 第6話

 花楯中尉、生きてるのか。
 OP画面とかED画面で、花楯らしい仮面の男が居るので、女郎蜘蛛の黒幕かなんかゝと思っていたんだけどな。それで前回はなんで退場なの?とか疑問に思っていたんだけど、救出されていたとは。一つの可能性として妖人省を欺くための罠で、花楯はわざとつかまっていた風に見せかけていたかもしれないんだけど、なんか筋書きとして不自然なんだよな。ざくろをおびき寄せるための仕掛けだとしても、わざわざ舞踏会を舞台にする必然性はなく、もっと手っ取り早い方法があるわけなんで、花楯が黒幕ってのは今のところお膳立てとしては上手くない。でもミスリードのような気がするんだよな…。
 昔語りの巻。雪洞・鬼灯の境遇はいかにもありそうで、なんのメタファーかというよりは、それそのものって感じだ。生まれてから人との接触が極限まで無かったから、言葉を理解できても喋ることができないってのはリアリティが感じられた。あとは叙情的に見ればフツーに良く出来ていて特に言及することも無い。総角がざくろの表情を読む場面といゝ演出も十分で、よくある話なのに最初から最後まで集中させられる。
 近代化に伴う混乱とかはなんかもう物語からは遠ざかっているようだな。いよいよ本筋に集中してきたってところか。あ、今回心情描写が多かったせいか、BGMに気を回すことが出来た。ピアノ曲とか結構いゝねぇ。