おとめ妖怪ざくろ 第2話

 ED、毎回変わるの?。
 早くも総角の恋のライヴァル登場。やり手との評だが、たかだか中尉に陸軍用地や施工費用の立替なんてその場で即断できるものか?。普通企画書上げて用地の責任者の決済を貰って、場合によったら議会の承認を受けなければならないようなことだろ。連隊長レヴェル(つまり大佐だ)でもおいそれとできないこと。このエピソードを成り立たせるためには、ざくろたちの行動の結果を予測して既に根回しが済んでおり、頃合を見計らって申し出ることだ。しかも花楯は伝令程度の役割。まぁそこまで言っちゃうと無粋ではあるわな。
 で、今回は相互理解と近代によってもたらされた歪がテーマだった。総角は、ロウソクはともかくとしてヘタレた描写だが、二枚目なのに格好を気にすることなく相手を理解しようとする様はすごく好感が持てた。自分を飾ることに専心してたら、まぁ腐向けには引き締まるのかもしれないが、こういう立ち位置は男女とも楽しめる構造になっているということか。総角は狂言回しというか、引き立て役としてうまく機能している。特にざくろに制止する場面でも、ざくろの「数日一緒に過ごしたぐらいで私たちのことをわかったと思うな、妖人の問題はまさに自分たちが妖人として辛い思いをしてきているから言われなくてもわかってる」というキレに繋がる。
 近代化の歪については、背景になる知識がないと、単なるセンチメンタリズムに終わってしまうが、これはわかっている人に伝わればよいという態度だろう。
 なんかやっぱり真剣に作られてそうだな。展開は早いが、兵は拙速を尊ぶの範疇に納まっているっぽいし。エンターテインメント要素が多く、それがうまくスパイスになっている印象を受ける。