迷い猫オーバーラン! 第6話

 ヘリで人工降雪ってのは、撒いたそばから溶けてしまって意味ねぇじゃんかと。
 うーん、これはどれだけナンセンスを貫けるかが勝負ってところだろうから、馬鹿馬鹿しいということで切り捨てるのはまずいだろう。まぁもともとがナンセンスっぽい作品なだけに文句をいうなら最初っから見るな、もしくは途中で見切っとけといったところだろう。ナンセンスぶりが秀逸で爆笑ならもうけもので、苦笑するしかないというレヴェルでも目標は達成したと言えると思う。
 話の骨格を振り返ってみると、梅ノ森の行動に周囲が振り回されながらも好意的に付き合う→PV作品製作で充実感を味わうといったところか。梅ノ森と芹沢が音楽で和解して以降はただのテンプレに従っていただけなので、本筋は前半部分に集中していたと見るべきか。
 で、冒頭からの展開なんだが、いきなり梅ノ森がストレイキャッツの営業を無視して活動をゴリ押しするところから始まる。っつーか、前回の反省が全然活かせてないだろ。まぁそれはともかく、そういう梅ノ森にツッコミを入れながらも律儀に構ってやっているメムバーが素晴らしい。で、梅ノ森のカネにモノを言わせた行動にもあまりビヽることもなく、かといってしょうがないという風もなく律儀に付き合っているのにも感心。ツッコんだら負けなんだろうけどな。そうやって他のメムバーが梅ノ森の非常識さに付き合いつゝも慣れていくことと、梅ノ森が他のメムバーと付き合っているうちに自然と振舞い方がわかっていくことがセットになって気持ちが同じ方向に向いていくって流れになっていたと思う。これも梅ノ森が完成され、固定化した人格ではなく、まだまだ成長途中であること、すなわち言い換えればお子ちゃまであるって部分も大きいよな。で、おなじお子ちゃまである秀吉と共に、子供のお遊びならナンセンスでも許されるという構造なのかなと思ってみたりみなかったり。
 でもまぁなんとか理屈をつけてみても、正直自分的には笑い飛ばせるというほど面白かったわけでもなく…。なんとも微妙なところ。スタッフもただの萌えアニメにしないための努力をしていることはわかったんだが、なんとも苦しい戦いだよなと。