大正野球娘。 第2話

 剣道じゃなくて、居合なのか。
 今回はメムバー勧誘の妙に、時代考証のことを半ば忘れて視聴してました。もたもたせずにこの回で9人集めたのはちょっと意外。巴の引き入れが結構面白くて、一々感心しながら見てましたよ。環の引き入れもそうなんだけど、人が面白そうなことをやっていて興味があるんだけど、自分からは言い出せなくて誘って欲しい…ってケースに、巴は駆け引き、環は直球勝負って対比も面白い。しかも、巴には自分から決意させているしな。
 で、これが仮に現代の話だと途端に成り立たなくなるよな。誘って欲しいけど自分で言い出せない巴なんて、今だとほっとかれるだろう。むしろ強固な友人関係で声をかけてもらえる環のほうがメムバー入りの可能性が高いのだが、これも今だとアニオタだの腐女子がいきなりスポーツに挑戦ってことになるので、日常にしてもフィクションにしても、リアリティがなくなってしまう。絶望先生の藤吉が運動部に入るか?。
 基礎メムバー4人はいろいろ悩みがあるにせよ、基本野球をやることに積極的だが、新規に入った5人は一癖(っつーか、不器用だよな)ありそうだな。共通していそうなのが構ってちゃんであることかなと思ったりするんだけど、うへぇ、その辺のドロドロはあんまり見たくないなぁ。が、この作品の根底にありそうなのは他者への気遣いと思われるので、というか、ちょっと古めかしいスタイルで、人間関係を描くのがテーマなのかなと思ってみる。昔気質の考え方も、現代に通じるものがあるよ*1って構造になるのかなと。

*1:というか、昔を見直せってことか。