鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第56話 大総統の帰還

 クーデター失敗か?、という展開。
 まぁどうなるかわかんないけどな。ラースが戻ってきても誰も驚かないってことは、誰もラースが確実に死んだとはおもっていなかったわけで、ならそういう場合も想定しておくべきだよな。だから、放送局でのやりとりは今一。ブリッグズ兵がやられているのに、アームストロング少将の出番がないってのも、いけないとは言わないが、ちょっとなぁとは感じた。
 ホーエンハイムが賢者の石の元となった故人と会話したってのにはホロっときたなぁ。そしておとうさまを倒すための仕掛けにしたってのも迫るものがあった。大体政治屋だとか経営層の故意の犯罪は、より多数の人間に多大な悪影響を及ぼしているはずなのに、だいたい禊が済んだとか勝手な理屈をつけて許しちゃってるんだよな。いや、それは許されないことなんだよと、弱者の力も虐げられた分だけ上層部に仕返ししなきゃダメなんだよってのは非常にメッセージとして強いものがあったと思う。そうでないとおとうさまなり、特権階級は、その特権を生かしてどんどん弱者が抵抗できなくなるような構造になっちゃうよと、そしてより弱者は虐げられていくよってのは、どう考えても中高生の背後にいる層に対してのメッセージだと思う。
 しかし、お父様の燃料云々ってのは、ちょっと前にあった、じつは派遣より悲惨!?“ブラック化”する外食・小売チェーンの正社員たち 魚拓 2 3 4 5 - カタログ落ちの、

『自分は会社にとって、ただの燃料だったんです』

 を地でいく話しだよな。