新章というにはあまりにあっという間に終わってしまった感が。
っつーか、単なる固法担当回だったわけね。内容はどっかで見たようなフォーマット通りのものではあったんだが、完成度は高かったねぇ。｢思いを貫く意志があるなら…｣の回といい、これは傑作って回があるのが本作の特徴なんだけど、今回もなかなかにして魅せてくれましたよ。カッコいいシーンの継ぎはぎで、｢おまえら、こういうの好きダロ｣って傲慢な態度ではなくって、佐天を軸とした視点で単純な善悪の二元論を避けていた。説明が丁寧なのは賛否両論あると思うんだが、自分の好みでいうともうちょっと絞ったほうがいいなと思うが、今回のテーマを際立たせる調味料としては適度な配分だったと思う。
止め絵であっても、脇キャラにちゃんと意味のある表情がつけられているわな。御坂が思い込みを吐露する場面でも、｢こいつわかんねぇのか？｣という顔つきから、諭すような穏やかな台詞が飛び出てきて一層効果的になっていた。というか、この作品って弱者を佐天に代表させているけど、ある意味彼女が主人公だわな。
いやぁ、この感想を書きながら二度見しちゃいましたよ。
