とある科学の超電磁砲 第14話

 ま、フツーに考えると罰だわな。
 しかし、よくよく考えてみると、受講者は学園都市内の生徒たちだけなんだよな。どうも大人は呼ばれてないっぽい。で、彼女たちは進んで学園都市を志望し、そして自分の能力を上げるためにレヴェルアッパーを使用した。要するに向上心豊かな被験者達なのだ。そういった観点からすると、彼らはただ学園都市で施される教育をただ口を開けて待っているだけの生徒よりは意欲に優れているわけで、むしろ教育のしがいのある生徒たちであるとも言える。そして彼らはズルをした負い目があるわけで、指導の側としてはいちおういうことを聞かせやすいってのはあるんじゃないかと。
 佐天あたりは、むしろなぜ自分が特別講習を受けるのか理解していて、むしろ自分を罰する機会をあたえてもらって助かっているように見受けられる。しかし、そういう心がけは殊勝ではあるのだが、後ろ向きだわな。講習を受けていた面々はあまり気持ちを切り替えて能力向上の場として活用できていたようには見えなかった。ただし、持久走で何周も追加して走っていたのはなかなかにしてよい演出だわな。講師の台詞で何人かの生徒が気持ちを切り替えたって展開よりは自然な感じ*1がする。
 超能力というものが、この作品でどんな記号になっているのかまだ良くわかんないんだけど、フツーに個人個人が持っている長所短所というありふれたものなのかもしれないな。でも学園都市がそういうものをお人よし的に全部能力向上のために支援しているってのは考えにくいので、そこらへんどういう意味を込めているのか結構気にはなりますな。

*1:でもまぁ作為的であるのはそうなんだけど、選択するとすれば。