WHITE ALBUM 第21話

 はるかが復活ということは、これから女性達が自立していくってことか?。
 でもそういやはるかは前期にくらべて冬弥とかかわることがほとんどなくなったよな。マナと出会って、マナの面倒を見るうちに自分が癒されていたってことか。そういや美咲もほとんど冬弥抜きになってるな。
 今シリーズ中盤まで、なにをやっているのかわかんないって展開だったけど、今振り返ってみると結構面白いな。泥沼といえど、メロドラマばりの酷さではなく、ストレスはあんまり感じない。かといって、冬弥が誰に夢中になるのか?という方向に沿って、彼の移り気に合わせて視聴者を振り回すってほどでもない。確かに冬弥の二大選択肢ってのはあるんだけど、かといってその二人のヒロインを中心に物語が動くってほどでもない。他のヒロインに目はあるのか?と言われれば、公平ってわけでもないだろ。中庸すぎるほどでもなし、偏りがあるわけでもなし、このバランスが絶妙といえば絶妙。
 他作品だと、本妻がはっきりしていて、妾はみんな等位置なんだけど、本妻よりは圧倒的に格下ってのが多いでしょ?。本妻中心のストーリー仕立てになっていて、妾との絡みはあくまで「ありえた別の物語」になっていて、エロゲ・ギャルゲの別ルートにあたる。プレイヤーは本妻を気にいらなければ、妾に自分の好みの娘を見つけるわけだ。
 この作品だってエロゲ原作なのに、ちょっとそういうあり方とは別になってる。でも二大ヒロインはあくまで選択肢であって、他のヒロインは何かしら瑕疵を持っていて、巧妙に選択肢から外れてる。で、そういうつくりであるってことは意識しないとわかりにくいわな。で、視聴者は冬弥に自分を投射出来るか?といえば、それもちょっと違う。ヘンな話だが、じゃぁ、今自分が冬弥の立場だったとして、由綺を選ぶか理奈を選ぶか?という視点はあまり持てないんだよな。どちらを応援するでもない。のめりこむような面白さは感じないんだけど、つまらないわけでもないわな。不思議な感じ。