屍姫 玄 第2話「我が敵」

 とりあえず、お互いの勢力が勢ぞろいしての顔見せ。
 七星がさが で屍となっているというのなら、眞姫那も未練ではなく、同じく性で屍姫に昇華しようって構成。鼻紙くんは眞姫那への恋慕で契約僧になっているんだろうが、、その眞姫那は景世への恋慕を断ち切ることが出来ないどころか、ますます強いものになっていくというすれ違いもあって泣ける。
 しかし、通常の屍もしくは屍姫は未練を果たすために死んでいる存在ながら活動できるって設定なんだろうけど、じゃぁその未練を最優先できるかっていうと、契約僧が倒れると自分も消えてしまうからそうではなく、別に誰に強制されるでもなく契約僧を守らなくっちゃならないって運命共同体っぷりが、厳しい現実を生きる人たちのメタファーにもなっているわけね。で、契約僧は大抵自分の出世なりの願望があって屍姫と契約しているってわけだ。で、今回勢ぞろいした鼻紙サイドの契約僧は、割と我欲*1と距離を置いている例外的な存在(景世なんてかなり我欲から超越した存在という設定なわけだ)ってわけだ。
 今回はよく出来たポエム回ではあったのだが、次回からバトル開始か?と思ったらテコ入れの温泉回らしい。ギャグ担当の景世がドロップアウトしたせいで、新キャラにその仕事を代行させたり、周囲のキャラがお色気で分担したりと大変そう。今更ながらに景世のムードメーカーとしての役割の大きさに愕然とさせられた。

*1:むしろ我欲とは無関係に背負っているもの、もしくは背負わされているものがあるってトコか?。