伯爵と妖精 第1話「あいつは優雅な大悪党」

 こりゃまた大時代的な。
 なんか場違いなところに居合わせたような気分。なんで前段階で引っかかったのか良くわかんない。2008-09-09さんトコの、「大きな勢力との抗争に巻き込まれていく」にひきつけられたような気がする。だが、視聴後感は悪くなかった。まぁ今時優男に夢見る乙女向きの直球作品がラノベ界で人気があるってのが驚きだ。
 ちょっとスタッフ関連を漁ってみると、そ〜とめこういちろう監督はウミショーを手がけていて、作画監督藤井まきあぃまぃみぃの人。なるほど、それで拒否感がなかったのかと。主役の伯爵に緑川光は王道的な配役として、ヒロインに水樹奈々。なんか水樹奈々はオタ向け作品への出演が多いのだが、こういう少女的な役を喜んでやっているのか、声が跳ねていたように思う。
 で、物語だが、ファンタジー設定ながら筋は通しているのかな?。無理のない世界観作りというか。人間とは別の存在として妖精を対置し、異なるもの同士の共生とかそういうテーマはなさそうだが、そうすると妖精の扱いをどうするかだよな。忘れられつゝある古きよき文化とか価値観とかにかすっていそうだが、まぁどっちかというと民俗学的手法ってのでもちょっとなさそうだしな。でもそうだと本当に妖精を都合の良いパシリとして使うのか…というのも微妙だし、どうだろう?。なんか倫理・道徳的な善を視聴者に提示するための存在ってトコが無難なんだろうけど、こればっかりは原作を読んでいないし、しばらく様子を見る必要があるだろう。
 うーん、これは感想が書きにくい気がするが、あんま見ないジャンルだしな。見切りもあると考えて、そんなに構えて視聴しないほうが吉のような気がしてきた。