しゅごキャラ! 第49話「バイオリンの秘密!風に舞う音符!」

 軽快なあのBGMに実は歌詞がついていたとは!。
 さすがに耳をすませばとは違っていたわな。しかし、なんで失敗を職人であるのならば糾弾されねばならないほどの不注意というものにしちゃったんだろう?。作業中茶をこぼさないのに、作業が終わって眠る時に茶をよけておかないとか、行動としてもありえない感じがするが。勢いで突っ走ってしまって失敗したとか、若さゆえの無知で失敗したという流れのほうが、まだ自然だ。琴音の年齢は、亜夢との会話からすると同じ歳か、せいぜい一っこか二こ違う程度だろう。歳相応の失敗と見ることもできるが、職人を目指すものがああいうレヴェルの不手際は幼くとも普通しないと思うがどうか?。まぁ専門的な工程の失敗だと、視聴者にはわかりにくいので、誰にでもそれは失敗だとわかるものにしたということなんだろう。
 久しぶりにイースター・イクトがクローズアップされていた。今回、琴音は自爆したという物語だったが、イースターが人為的に×たまを作り出してといういつもの主張は、やはり人々に夢を諦めさせている特権階級への非難ではあるが、よくよく考えて見ればかなり酷いわな。現経営層が労働者に強いていることは、むしろ成果を求めて圧迫を加え、その結果本来一人一人がもっていた夢を諦めざるを得ない状況に追い込んでいるというものだ。そうじゃなくって、初めから子供をダメ人間扱いして夢を諦めさせているのがイースターであり、スタート地点にも立たせてもらえないのはかなりえげつない。
 しかし、小泉にしても安倍にしても、親の権力でいい学校にも行かせて貰い、そこで落ちこぼれても莫大なカネを消費して行き先を用意してやり、不祥事をおこしても揉み消しをやり、なんの実績を挙げなくても日本のトップに立ててしまうわけで、もう家柄で人生のすべてが決まってしまっているのが今の日本だ。今の自民党のあり方を見る限り、貧乏人や特権階級につながるコネがない人間は確かにいくら頑張ってもスタート地点に立たせてもらうことすら出来ないわけで、そのへん確かにイースターのやり方に繋がるものはあるのだろう。
 で、特権階級の尻拭いは他人がするのがあたりまえになってしまっているが、今回のように自分の失敗は自分で償うって主張もなるほどではある。金持ちは、財力にモノを言わせて環境ごと変えてしまうわけだが、今回は×たま処理ではめずらしく、心のたまごを×たまに変えられた人間と亜夢との対話が描写されていた。確かに亜夢は特殊技能者ではあるが、他人の不幸を見過ごせない庶民のメタファーのつもりだろうから、庶民同士助け合って人生大切に生きていこうや!という主張のようにも思える。
 終わりまで後2話となり、エンブリオ騒動に移っていくために、今一度夢を持つことの大切さ、夢を失わせる現況について整理したのだと思う。琴音と亜夢が恋のライヴァルになるのか?という今後の重要な展開(拡張)点になるのかもしれない回ではあったが、どうだろう?。描かれるとしても2期だろうしな。