地方の過疎化が止まらない・・・ 中心街ですら出店者は現れず : 【2ch】ニュー速クオリティ

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 うーん、宇部の町並みの画像があったんだけど、末端とはいえ本州の元産業地でもこれですか。で、減った分は東京に吸い取られていると。もう地方への産業移転とか無理なんじゃね?とか思ってしまう。地域経済圏とやらを作れば、貧乏ではあるけれど維持していける社会が築けるのかな?と思っていたけど、人間の“贅沢を捨てられない”性質を考えると、なんか無理のような気がした。
 話は散漫になるのだが、明治維新3千万人だった人口が、大正時代に5000万人ほどになる。50年でほぼ倍増。戦中に進め一億火の玉とか言われていたが、実際は8千万。が、たったの30年程で3千万増えているわけだ。節操がないにも程がある。で、この80年間のうちにさらに5千万人増えており、敗戦直後からの前期で大幅に増えている。そういうことを考えてみると、富国強兵を目指して、消耗品としての兵士を増やすという目的があった戦前まではまだしも、戦後の人口増加は政府の考え無しの行動としか思えない。敗戦直後の官僚なり国家を建設する立場の人は当然明治以降の日本の人口爆発が貧困を生み出していたということがわかりきっていたはずなのに、日本が世界の工場と呼ばれる立場になるということもあやふやなのに人口調節をしなかった罪は重い。さらにいえば、その節操のない人口増加政策を基準に年金制度を組み立てていたわけだから、まず戦前戦後と政策を牛耳ってきた旧内務官僚(中曽根とか中曽根とか中曽根)は責任を取って一族郎党根絶やしになるべきだと思う。群馬県の選挙区民はなんでコイツを生かしているの?。責任もって中曽根一族を処分しないんだったら、コイツに投票した選挙区民はコイツと同様日本を食いものにしたという証明になると思うんだけど。ワープアが経済的に追いつめられて自殺や過労死するのがしかたがないんだったら、コイツに投票した選挙区民が理不尽にぶち殺されても仕方がないよね。まぁ旧日本の官僚・政治屋で、戦後ものさばって私腹を肥やしてきたのは別に中曽根だけではないんだけども。まぁ年金については破綻しても自分には関係ないと当時の制度を作った官僚がのたまったらしいから、やっぱそいつらは一族郎党ぶち殺されても仕方がないと思う。
 しかし、生まれてから死ぬまでに、ほぼ人口が倍、倍とは言わないまでも生まれた当時の半分の人間が増えるってのは壮絶だわな。自分の年代だと確かに人口は増えてはいるのだろうが、日本の人口がもう1億2千万には達していた頃に生まれていたわけで、増加分といっても1割にも満たない。でも凄い勢いで田舎の人口が減ってる。明治以降の人口増加期ですら、村落の人口が増えるよりはるかに都市の人口が増えていたというわけで、今だって田舎の人口が減った分は都市の人口が漸増しているわけだよ。とにかく都市…東京が人間を奪っているという構造はここ140年ほど一貫して変わらないということになる。
 ましてや大企業が金をチューチューして特権階級が肥え太り、その大企業にしたってもう日本では産業としてどうなの?というレヴェルにまで落ち込んでいる。もはや田舎だろうと都市だろうと雇用先としての産業は落ち目なわけだ。東京辺りは人口が多いので、人を支える仕事がまだあるからという理屈をこねている人間がいて、それはそれで正しいと思うんだけど、正直都市の人間ですら職にあぶれる時代がかなり近くに迫っていると思う。
 だから、やっぱり自分の現段階の発想としては、人間が生きていくために必要な財を計算し、人口は日本全体に分散させる方式を取るべきだと思う。幸い、というか、全然幸いでもないんだけど、今朝のんHKラジオニュースでも、世界中で貿易摩擦が起きているらしく、アメリカ以外の国では保護貿易主義に傾いているらしい。つまり、自国で生産したものは他国と貿易をしてもどうせ関税だの規制だので特にならないから、国内で還流させるべきという流れになっているらしい。ブラジルとアメリカでは、アメリカは高い関税障壁でブラジルの農産物をシャットアウトしているが、アメリカの農業は日本など笑い飛ばすほどの補助金漬けで農産物の生産コストを下げて貿易商品にしている。で、アメリカの工業製品はブラジルに輸出するために、ブラジルの関税障壁を無くそうと交渉しているらしい。ブラジルにとって見れば、農産物を買ってくれないのに工業製品は買わされそうになるわけで、それならいっそのことアメリカと貿易なんてしなくていいんじゃね?という流れになりつつあるらしい。
 日本のマズいところはなんといっても持たざる国なのであって、いくら工夫して食い物だけは確保できても、贅沢するための鉱物資源・エネルギー資源が一切無いことである。で、今問題になりつつあるのは食いもののことらしい。農業機械を動かす燃料の高騰だけでなく、肥料の原料であるリン鉱石なども中国が輸出制限をかけているらしい。まぁ中国辺りは自分トコの国民を食わすだけで精一杯という状況になりつつあるわけで、早晩こうなることはわかってはいたわけだ。
 で、今まで農業は生産性が悪いと言われつづけていて、その解決策として農業の大規模化というのが言われつづけてきた。が、アブラの高騰と肥料の高騰で一番困っているのが北海道などでの大規模農家であるらしい。とにかく大きなところでは生産設備にエネルギーを使わないわけにはいかないから、光熱代の高騰がダイレクトに響くらしい。零細農家だと、機械を使わなくても人力でやるとか、大きな機械だと燃費が悪いから、燃費のいい機械で作業をすることで対応が可能ということだ。さすがに肥料あたりは大規模だろうと小規模だろうと使わなきゃ収量に響くので買わざるを得ないんだろうが、除草剤は大規模農家だと使わないと仕事がまわらないが、数反の零細農家だと家族総出で手で引きゃいい。出荷も零細なら軽トラで十分だが、大規模なら軽トラでは仕事にならない。どうせ食う燃料は一緒だろうし。まぁ作物の種類でいえば、日本の気候に合い、生産性のよい米を作るのが一番経済的で、湛水が必要条件ならどうしても大規模化には無理が生じるだろう。ホント切羽詰った状況になって初めて、エネルギー低消費の大規模農業というものが机上の空論に過ぎない(少なくともエネルギー獲得の手段が制限されている現在では)ということが身に沁みてわかるという体たらく。土建屋におもねって大規模農業化を主張していた学者官僚政治屋はみんな死ね。
 うーん、今更役畜を使うってことになるわけにもいかないと現段階では思うんだけど、やっぱ人間を日本全体に分散させて、農地から生産されたものをいかに効率よく財に換えるか?という構造に変換しないと、もう資源を海外に依存するのではやっていけないと思う。自民党経団連は日本が金を生まなくなったら、国民から盗んだ資産を持ち逃げして海外で暮らしていくつもりだろうから、今のうちに懐にしまえる分だけしまっているんだろうけど、早くて10年、まぁ30〜50年以内に外国では自国民を食わせるのに精一杯で、資源輸入が途絶えてしまっていると思う。人口と比較してモノ持ちがいいのは大抵オーストラリアとかロシアだろうから(中国インドは自国で精一杯だろう)、そこから大枚はたいて鉱石やアブラを買わされるハメになるだろう。当然アメリカも売ってはくれるだろうが、マーカンタイルの先物市場のこの狂奔具合を見ると、ロシア・オーストラリア以上に吹っかけられるだろう。当然アメリカの尻馬に乗って罪もないアラブをいじめた日本にアラブ諸国が安くアブラを売ってくれるとはとても思えない。小泉の見境無いアメリカ追従のツケが孫子の代に祟るわけだ。
 そうなると、今農地として非常に有効な土地を宅地という、モノの生産としてはまったく役に立たない無駄な土地の利用をしているわけなんだが、そういうのは一切無しにしなければならない。無駄なハコ物はともかく、国民の住居としても平地を使うのは犯罪でしかなく、使える平地はすべて農地にして、農産物を生産するしかない。その生産物をいかに加工して、現在の便利な財に代替するか?という問題にしていかなくてはならない。なにせ原料は一切輸入できないのだ。輸入するにしたって高い金を払わなくてはならないし、産業が壊滅した日本で、通貨の円が暴落しているのはまず間違いない。国内で生産したものを国内で還流しなければそもそも生きていけないということになる。で、農業なわけだ。しかもそう転換した所で、肥料をどうするかという問題も残っている。窒素はいいとしても、燐や加里はどうするのか?。もう人糞を還流させるしかない。下水で処理して燐や加里を含んだ汚水を川へ海へ流すなんて、資源国でない日本がやるべきことではないということになる。徹底的な再利用。そうしても、やっぱり肥料は足りないという状況にはなるんだろうとは思う。やっぱ贅沢しようと農産物をたくさん作れば凄い勢いで土地は痩せる。
 で、面白いのはそのような状況だと、むしろ地球は温暖化してくれたほうが日本にとってはありがたいということになる。バイオ燃料の原料として最適なのがサトウキビだったりするのだが、これが今奄美ぐらいが商業的な北限らしい。鹿児島や高知でも栽培しているらしいのだが、生産量としてはそもそも日本なんてハナクソ程度だ。本当に大量に生産するのであれば、もっと景気良く温度が上がって、日本全体が亜熱帯になる勢いで温暖化してくれたほうがいいのだが、それでも地球の平均気温が2〜3℃上がってくれるだけで、日本でのサトウキビ可栽地域は激増する。サトウキビだとほとんど放置でいいらしいし、絞りカスであるバガスも工場を稼動させる燃料として使える優れものだ。もちろん天日乾燥しないと使いものにならないが。まぁ梅雨の時期が数ヶ月早まって、夏が長くなるのであろうが、四方を海に囲まれていると雨が降らないということにはならないだろう。小規模農家が散在し、各地方拠点では作物を加工して食い物だけでなく、燃料や工業原料にし、さらに加工して工業製品などにするという農業を基盤とした工業コンビナートが点在するという形にすべきなのではないか?。もちろん生産・加工・輸送・流通にせよすべてが低消費エネルギーになっていかざるを得ないだろう。遠隔地の生産物を全国で流通させるのは輸送エネルギーコストからいうと無駄そのものなんで、かなり人や物の輸送が制限されることになるとは思う。ただ、情報だけは全国を駆け巡ることができるだろうから、そんなに退屈はしないだろう。
 まぁどうなるかはわからないが、世界的に人口が増え、モノの取り合いが激しくなるとすればこうならざるを得ないと思う。そういう時には全世界中が鎖国状態になるのではないかと。ヘンな話人口が増えればほっといても反グローバル化していくというか。モノを移動させるだけ無駄になるので、外資がわざわざ海を越えてきて金融面でのハゲタカ振りを発揮するのがアホらしくなるのだろう。カネと商品の交換を繰り返して肥え太るなんて難しくなるのでは?。まぁ農産物だと天候に左右されるわけで、そのへんでの先物でのハゲタカ振りは見られそうだが。なんにせよ、作物の成長速度に合わせて人間も働かざるを得ないわけで、アブラを燃やせば何百人といわず、何万人もの力を発揮する現代の生産性は考えられないものとなる可能性は高い。で、農産物を多くの人間の手で少しずつ加工していかざるを得なくなるわけだ。一気に加工するための燃料は石油が使えなければバイオ燃料ということになり、これだって植物そのものの生産性に依存し、そしてなるべく燃料生産にエネルギーを使わないよう低消費で加工するとすれば時間をかけるか、エネルギーを使わず人力でやるしかない。バイオ燃料自体が高価で、人の手を使ったほうがはるかにエネルギー的にも貨幣価値的にも経済的ということになるだろう。たぶんさっき言った農業を基盤とする工業コンビナートを形成するためには多くの人手が必要となるわけで、しかもそれは平地に人口が集中していてはやっていけないということになる。平地に農地と加工工場をバランスよく配置するということが必要になってくるだろう。当然人間は坂に住むということになる。東京の中心地に職場があって、郊外から2〜3時間もかけて通勤なんて無駄の極致。自宅から30分、徒歩か自転車あたりで通勤できるところじゃないと、バイオ燃料を使った乗り物を個人所有するにはコストがかゝりすぎる時代になるのかも。程度の良い道路は輸送流通にかゝるエネルギーを大幅に削減できるので、道路維持にはカネをかけるべきだろうが、新規道路建設自体は莫大なエネルギーを消費するだろうから、やっぱ土建屋も今よりは削減せねばなるまい。
 まぁ輸入無しでやっていくとなると、大まかにこんな感じになるんだろうと。移民なんて擾乱要因にしかならんし。でもまぁ労働力でなく、異文化とはなにか?、おらが村という農村の閉塞・肥大した自我意識を破壊するには移民の受け入れは悪くない方法ではあるんだけど。自民党経団連が考えているのは、この破壊された日本をどう再生するかでなくって、さらに破壊して火事場泥棒できるかって観点だろうしな。前も言ったけど、自民党経団連のいう移民なんて、安くこき使って、在来の下層日本人といがみあわせて、特権階級は安全な所で高みの見物を決め込んで、やっぱり私腹を肥やすって魂胆なんだろう。