振り込め詐欺に対する対応の違い。

 http://chiba.iza.ne.jp/blog/entry/646512/
 http://www.ohmynews.co.jp/news/20070711/13039 魚拓 引用元
 振り込め詐欺で、今まで報道がなされることがなかったわけなんだけど、この不祥事続きで警察も好感度に気を使ってきたということか。ネタ元が産経であるというのも胡散臭い。あれほど自民党統一協会べったりだったのを、さすがに見抜かれて方針転換をしてきたというところか。毎日もやたら権力に噛み付いてきたが、どうせ国民の気が済んだらまた福田の応援ペーパーになるだろう。産経にとっては毎日が叩かれている間に国民との距離を稼いでおけっていったところか。
 マスゴミにしてみれば、犯罪報道が模倣犯を招くってことは十分承知していると思うのだが、それにしても秋葉の通り魔事件についてはその辺の配慮がまるで欠けるような姿勢のように思えた。ダガーナイフを取り締まれと、また警察や自民党がトンチンカンな対応をして権力層への反感逸らしに必死だが、それをやるんなら最初はレンタカーでひき殺していたわけで、自家用車やトラックを規制したほうがいいんじゃね?とか思う。ダガーナイフを市民が持って殺傷された人間の数と、自動車を市民が持って殺傷された人間の数を比較したら、自動車のほうがよっぽど破壊力抜群な凶器なわけなんだが。
 で、振り込め詐欺の報道は福田政権発足後のこの最近になるまで一切の報道がシャットアウトされていた。誰も書いていないんだが、実はこの振り込め詐欺というのは組織的犯罪である。暴力団を初め、詐欺団の中心になる組織があって、その組織は大抵警察と深い繋がりがある。しかも驚くことに、振り込め詐欺を行う組織があらかじめターゲットにする相手の個人情報は、警察が提供しているのである。警察には詐欺に遭った被害者、その他職権によってありとあらゆる個人情報があって、どこそこの家だと詐欺を成功させやすいという情報を流していた警察官もいるわけだ。詐欺組織は詐欺を仕掛け、成功したらその内の何割かは上納金として最終的に自民党の代議士の資金源になるように金が流れていく。当然警察の上層部も金そのものでなくとも出世や便宜供与などそのおこぼれにあずかるわけだ。被害届が出されても、捜査するフリをして被害者が諦めるまで時間稼ぎ。本来なら被害者から聞いた口座番号を警察自身が捜査しないといけないはずなのだが、警察もグルなわけで、愛媛県警のように被害者が開示請求をしても、銀行に警察が脅しをかけてまで詐欺組織を守るという構造になっている。
 だからこそ、振り込め詐欺は捜査されてこなかったし、当然振り込め詐欺が警察も絡んだ組織的犯罪ということに気付かれないように厳しい報道管制をしいていたわけだ。別に振り込め詐欺の具体的方法にふれなくても、振り込め詐欺が増加しているから気をつけろだの、どうやって摘発されたかの部分に触れずに詐欺団が逮捕されたぐらいの報道ぐらいはしていてもいい。でも、小鼠・安倍政権のとき平成18年版 犯罪白書 第1編/第1章/第2節/4

詐欺の認知件数は,平成13年までおおむね横ばい又は減少傾向にあったが,14年以降年々大幅に増加

は全くといっていいほど、特に摘発されたという報道を聞かなかった。そりゃそうだ。わざと詐欺団を見逃しているんだもの。そうしないと自民党に金が溜まらないもの。
 自民党援助交際について、中高生ばかりか小学生にまで売春をさせて、彼女たちの上前をハねて懐に納めるだけでなく、売春で儲けた金をブランド物などに無駄遣いさせていたという構造*1があった。しかもその売春組織は警察が保護している始末。時々摘発するフリをして報道するが、大抵下っ端を2〜3年臭い飯を喰わせて、刑務所を出た時にはまた同じ商売をさせたり、別の仕事を売春組織の仲介で世話したりするわけだ。ちょっとした倫理観を麻痺させれば、売春組織の実行部隊も実はオイシイ商売だったりする。
 振り込め詐欺はもっと酷い構造だ。むしろ詐欺団を取り締まってしまえば自分のところに入ってくる金も少なくなるわけで、警察の上層部が下手な正義感なんて持ってしまっては困るわけだ。援助交際にしても振り込め詐欺にしても、大元の組織を取り締まれば犯罪は顕著に激減する。でもそれでは自民党は困るわけだ。報道にしたって捏造の大好きな自民党のことだから、実際には逮捕していないのに詐欺団を逮捕しましたという報道をしてもいい。でもそれすらなされないというのは、報道自体がないと、事件が起こっていないと思ってもらえる…というか、事件そのものに対して意識すらなされなくなるわけだ。家に振り込め詐欺の電話がかゝってきたとしても、続々逮捕されているという報道自体がなされてでもいたら、「もしかするとこの電話は振り込め詐欺かも」と警戒されるが、報道がないと、自分から情報を取り入れようとしない層はその電話が振り込め詐欺であるかどうかにたいして警戒心が薄れているから騙されやすくなる。くだらないヴァラエティに集中してでもいてくれれば、犯罪に対する意識自体も低下してなおさら騙されやすくなってくれる。
 だから、援助交際にしたって振り込め詐欺にしたって、犯罪組織だけでなく、自民党・警察・マスゴミと、三位一体のスクラムを組んでの集金システムになってしまっていたわけだ。福田政権になって、振込先の住所が公開されたり、このように犯罪者を公開したりするようになったが、さすがに振り込め詐欺は件数にして万単位なので、トカゲの尻尾切りだろう。まぁ自民党にしたって今まで自分たちに上納金を納めてくれた連中をいきなり切って妬まれ、洗いざらい吐かれても困るわけで、少しずつ別の仕事を世話してやり、だんだんと振り込め詐欺が少なくなっていくという形になるんではなかろうか。だから、進歩とはいえ、実のところ振り込め詐欺を取り締まってますよという人気取りのポーズに過ぎないんだと思う。

*1:しかも買うほうが悪いだの、学校の先生の教育が悪いだのという責任転嫁をしていた。当時は親の責任すら追及されていなかった。