ドラクエの有名なアレの元ネタ。

 藤原弘達の本http://www.amazon.co.jp/%E8%A7%92%E6%A0%84%E3%80%81%E3%82%82%E3%81%86%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%92%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%84-%E8%97%A4%E5%8E%9F-%E5%BC%98%E9%81%94/dp/4062014262/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1213874886&sr=8-1からの抜粋その2。
 宿屋の「ゆうべはおたのしみでしたね」の台詞だが、これはずっと情事をからかうものとばかり思っていた。が、どうやらこの台詞の楽しみ方は正反対だったらしい。

 佐藤(栄作)は料亭などに行っても、酒などはあまり飲まずに、女将とか仲居、女中に対して、非常に気を使っていた。私自身、そういう現場を目撃したこともある。あれは、なんでもいいから情報があったら教えてくれといって、チップをやっていたのではないかと思う。とにかく、彼はあらゆるところにアンテナを張りめぐらしていた。
 あるとき、閣僚のひとりが、赤坂の芸者とひと晩寝たところ、翌朝、佐藤総理に肩を叩かれ、「昨日はお楽しみだったね」といわれたので、真っ青になったという。これはかなり有名な話だが、そのくらいに、佐藤は裏情報に通じていた。(p190)

 うーん、有名な話だったのか。この本を読んで初めて知ったのだが、佐藤栄作が総理大臣になっていたとき(1964〜72)は生まれていたか、いなかったかぐらいの歳だった。ちなみにドラクエの作者堀井雄二は1954年生まれ。佐藤が総理大臣になっていた時に10歳〜18歳という年齢だから、佐藤のエピソードの一つ二つを知っていてもおかしくないわな。
 まぁ、ずっとこの台詞は恥ずかしがるとかニヤニヤするものとばかり思っていたが、実は冷や汗ものというネタであったとさというお話。