マクロスFRONTIER 第2話「ハード・チェイス」

 中村愛は自前で歌っているのがわかるんだけど、遠藤綾はどっちなんだろう?。
 ノリでヴァルキリーに乗せろというアルトも確かにバカなんだけど、勝手にアルトを連れてきて、手前の都合で放り出すオズマもなんだかなぁで。で、これまた都合よくキャラが邂逅するしで。一体何億分の一の確率なんだよと。
 なんか敵についに発見されたとか言っていたな。ということは逃げていたのか?。なわばりを荒らしたのではなくて、一方的に責めたてられているということか。地球の生態系だと、確かに絶対的強者というのはいても、同種の生物群としてやたら生存コストがかゝるわけで必ずしも無制限に生存領域を占有するわけでもなく、そのほかの弱者もニッチに生存して、強者は必要以上に彼らを絶滅させようとすることはまずないんだがな。地球人を滅ぼそうとしている側が、地球人には理不尽であっても、他者を必要以上に滅ぼす合理的な理屈とか考えているのかね?。
 情報操作とか言っていたが、自分たちの置かれている厳しい状況を黙っているっぽいな。殖民船団共同体が、地球人*1という生物の種の存続体であるのならば、むしろその情報は共同体の成員全体に共有されているべきなんじゃねぇの?という気はする。こういうイザという状況のために、隠しておくメリットって一つでもあるの?。なんつーか、描かれている管理者層が無能というより、害悪でしかないような気はする。まぁよくわかんないけど、もしかしてそういう指導者層を現代のこれまた害悪でしかない各国の元首群と重ね合わせてでもいるのなら話はわからんでもないが、今のところ判断はつかないものの、どっちかといえば浮ついた話なんじゃないかなという危険性は感じる。
 しかし、状況判断がまず先だとは思うんだけど、自分とこの機体に誰が乗っているかより、敵の排除もしくは無力化が先じゃねぇかとか思った。民間でありながら他者を無能扱いしていたが、オマエが言うなというとこかね。見事に資本主義とか言っていたが、民間は少ない自分側のコストで、いかにクライアントから毟り取るか…というのが資本主義の下での商売の極意であるわけだ。むかしから傭兵なんて、自分の価値を上げるために敵の傭兵と結託してワザと負けてみたりしていた*2わけで、そんな奴らがいくら敵がハッキリしているからといって本当に命を張ってまで真剣に戦うのか?というのは眉唾ぐらいに思っていたほうがいい。しかし、これまたオズマは例えば民営化された公益事業*3のメタファーなのか?とか、派遣や偽装請負のメタファーなのかという視点もあって、今のところなんとも判断がつかない。
 まぁ劇的要素だけに注目して主人公達に感情移入してもいけないし、かといって社会批判的要素がないと言い切ってもいけないってトコですかね?。

*1:ランカがゼントランとのクォータとか言っていたが

*2:もちろん敵の傭兵もおんなじことをやっているわけだ。クライアントから資金を出させるためにわざと苦境に陥ってみたり、もう一息で敵を倒せるところに至っても、やっぱり資金を出させるためにわざと手を抜いたりするのは常套手段なわけだ。もちろん敵の傭兵とは話がついているわけで、実際に相手の傭兵を殺したりなんかはしない。殺すフリ、逃げるフリというのが中世の戦争のやり方。これが同じ中世といっても、日本の江戸期までの戦争のやり方は違ってくるが、それはまた別の話。

*3:例えば郵便局とか