マクロスFRONTIER 第1話「クロース・エンカウンター」

 中村愛の演技は今一と思っていたんだけど、歌が抜群なのね。
 一応先行デモで視聴していたので、それとは違う話題を。まず、いかにもマクロスフロンティア側が敵に攻められているという風に考えがちだが、言うなれば殖民船団なわけで、実はマクロスフロンティア側が侵略者だという…。もし攻めて来ている側が自分とこのなわばりを荒らされないよう防衛行動に出ているんだとしたらどうなんだろう?。ランカを救うアルトって、侵略者のクセして逆ギレかよ!ということになる。
 いやぁ、無印マクロスを見ていなくて、あらすじだけ、しかもぼんやりとしか知らないわけだが、あのときは明らかに地球は侵略されている側だったよねぇアヴァンでもそう言ってたろと。
 あと、殖民船団なんだが、やたらリソースを無駄遣いしているように見えて仕方がなかった。まず、戦術機からして実体弾をバカスカ使っているし、噴射機構を用いて推進しているっぽいから、宇宙空間に放出されている反作用ガスは当然回収できないよなと。
 そもそもコロニーのエネルギーをどうやって得ているのかが知りたい。恒星の放射エネルギーを利用する(いわばガンダムooでいう太陽発電ってやつですよ)という風でもなかったし、原子エネルギーみたいなもんかね?。恒星の放射エネルギーを利用するのなら、蓄積コストを抑えられる反面、恒星との距離が離れていた場合、どうやってエネルギーを調達するんだろうか?。また蓄積エネルギーを使う場合、当然利用すれば無くなることから節約本位の運用になるだろうし、そういう描写はあとからされるのかな?。
 で、エネルギーよりなにより、ああいう恒星間移動の場合、物質そのものが貴重な資源なわけで、そこらへん現代の宇宙技術で行われている循環システム的なもんはどうなっているんだろうな。手短に言えば、糞やションベンもリサイクルして食い物や飲料水にしちゃうわけなんだけど。
 まぁ上記で述べたとおり、戦闘行為なんて無駄遣いの極致なんで、そこらへんリアリティがね。普通は十分に先行機を飛ばして、進行方面に敵がいないことを石橋を叩いて渡るほど慎重にしながら、しかも敵を迂回するのを最優先にするべきだよなというのは前回の感想でも結論として述べたわけだが。
 戦闘を避けようも無いなら無いで、あったらあったで、先ほどのリソースの問題も考えつつ、いろんな状況を想定した人口調節とかやってんのかね?。あまりリアリティを追求しすぎると谷甲州ばりに味気ないものになってしまうわけだが、かといってドラマ性を重視しすぎて、最近の技術レヴェルですら予測できるSF部分をおろそかにしても陳腐になっちまうんだよな。
 しかし先行デモよりは、主人公が落ち着いていて、バランスはよかったかな。