バンブーブレード 第12話「東の事情とメイの事情」

 そりゃカップリングのミスマッチに見えるのはそうなんだけどさぁ。…と実はみやみやとダンを極自然に眺めている自分が…ゐる。
 成績と部活の両立、居心地のよい部活と悪そうな部活うんたらと、ぬるい展開でついつい対比をスルーしそうになるが、割とメジャーな論点だよな。
 東の場合だと、アメとムチのうち、アメを取り上げられて(というか、どうも本人も納得しているらしい)ムチだけになっても成績は上がらずという状況。ドジっ娘なだけに、ムチと災難の悪循環に陥っているんかな?。どうせ剣道部に入るという展開は既定路線なので、どう納得させるってとこですかね…。よくある、勉強もがんばるから好きなこともやらせてくれというのは、現実には大抵三日坊主に終わって教育効果のかけらもないんだけどな。そういう展開にするのかな?。本人に意識がなくとも、剣道部に入って張り合いが出て、それが結果的に頭の活性化に繋がって勉強面でも好影響を表すってのが美しいんだが。それにしたって活性化によってドジっ娘属性まで無くしてしまうのは、物語的にはアウトなんで、そこは残してくるとか。原作だとどうなってんだろ。
 芽衣の場合はどうなんだろ?。顧問が変わって部員が辞めていっているのをどう見るかだよな。むしろ真剣に剣道に取り組みたいと思っている生徒にとっては望ましいことかもしれんしな。芽衣自身が剣道に興味がないってのがミソだが、林が次回芽衣にどう接するかを見ないと顧問としての評価は下せない。紀梨乃は練習メニューを考えているあたり、決してゆるいだけの部活ではなく生徒自身の自主性が緊張感も生んでいるわけで、芽衣のほうは顧問が緊張感を作り出さなければ、生徒だけだとだらけてしまうわけで。どっちが仕事しているかというよりも、林のほうが状況として厳しいんだろうなぐらいには思っている。そこらへん芽衣の先輩たち(女子部員)の気持ちをわざとぼかしているのは、ちょっとズルいよなと。物語的には「以後をお楽しみに」って手法なんだろうけど。
 と、まぁボチボチエンジンはかゝってきたかなと思います。うーん、前回までかゝっていないというわけでもないんだけど、物語の深みにまでつながっているかといわれると、今の段階では微妙かな?。周辺を丁寧に拾っているとは言えると思いますが。