Myself;Yourself 第11話「告白」

 バイトかなんかするんだろうけど、やっぱ当面の生活費はどうするんだろう?と思ってしまいますヨネ?。
 みんなレズレズと言っていたから、やれまた感想を先に読んじまって萎えるかと思ったら、レズじゃねぇじゃんと。でも病室に二人きりのとき、ついてないほうはなんと言われたのか気になる。ゲーム公式ではついているほうルートで云々とあって、てっきり告白はついているほうかと思っていただけに…というビックリはありましたが。でもまぁそれは自分の勘違いということで。しかし二重人格っていうのなら、たぶん酷いことを言ったというのが正解なんだろうが…。佐菜にはついていないほうを憎いと言っていたわけで、言ったそばから暴言を吐くか?とも思うのだ。「クレタ人は嘘つき」みたいな気がしないでもないが、基本星野さんはただの認知欲求が高い人なので、真剣に考えてもな〜というぐらいである。どうやら退場しちゃったみたいですし。
 佐菜が見送るシーンは凄かったねぇ。昼食のときの印象付けがあからさま過ぎるなぁと思っていたんだけど、ちゃんと理由がありました。佐菜の駆け出しが物語のドライブ感と同調していたし、駅のホームでのすれ違い、自転車が土手から見えなくなるという惹きつけかた、そしてクライマックスでわざと佐菜の叫びを聞かせない演出には参りました。思いついて第一話の冒頭部分を見直してみたんだけど、修輔がやっぱり叫んでいて、そしてやはり視聴者にすら聞かせてないんですよ。今回佐菜が叫んだ時点で大抵の視聴者には彼が何を言ったのかがほぼ推測できるように作ってある。子供の修輔の叫びは視聴者にとってはむしろ確認に過ぎないんだけど、ここで作中キャラと視聴者の感情が同調するような巧妙な仕掛け。過去の佐菜も今の修輔も、実際に相手の声は耳に届いていないんだけど、ちゃんと何を言ったかは分かり合っているというこの迸りがまた素晴らしい。
 ハリウッドなんかでも、日本のコンテンツ産業も、もうほとんど複数脚本家の共同作業になりつゝあるそうだけど、全体の構成も脚本も一人の巨人が丸抱えするほうが突き抜けてていいなぁと思うんですが。当たり外れは大きくなりそうだけど。