きょうのいきいきホットラインは

 ゲストが穂坂邦夫 元埼玉県志木市長・地方自立政策研究所代表。今回も17:20分ぐらいからの聴取。いやぁ、ゲストは完全にパニクってましたねぇ。声は上ずっているし、んHKのアナウンサーの導きについていくので精一杯といったところか。
 自分は社保庁汚職事件で最近特に話題になっている、国による地方公共団体職員の告発騒ぎのところから聞いた。各地方公共団体自民党に買収されている某首都圏の地方自治体以外は全部お咎めなしの態度にゲスト自身が戸惑っていたみたい。まさか各地方自治体が告発しないことなんてありえないと考えていたっぽい。とにかく数で負けるので元市長としては各首長に慮って言い分はわかるといいながら、んHKと一緒に叩きたくてしょうがないという風だった。地方がいかに自民党に対して怒っているのかが今一この人たちには分かっていないっぽい。
 あと、京都で公務員がきちんと働いているか市民が監視するという取り組みに関連して、実際に監視した人に電話でインタビュー。投書は公務員バッシングで賑わっていたのだが、さすがに声であたりをつけられるとマズいと思ったのか、役所の仕事がわかってためになったという無難なお答え。これでは公務員を叩き足りないと思ったのか、んHKのアナウンサーが勤務中の中抜けに対して公務員が信用ならないという意見を紹介していた。
 最後は裏金や談合などについてのお題。こればっかりは叩きやすいのか思う存分であった。不祥事を無くすためには市民の監視が不可欠と強調しており、また、リーダーとしての首長(ゲストは組長といっていた。893ですか。)の責任もあるとほんの少し付け加える程度。公務員がよくやったら手を叩いて喜んでやれとか、もう何言ってんの?状態。元市長という事は覚えていたんだけど、今帰宅して地方自立政策研究所代表と言う肩書きを見てげんなり。地方自立についての観点からの意見なり提案なりが全然無くって、天下りで旨い汁を吸っているんだなという邪推が確信に近くなった。
 でもまぁいくら悪意剥き出しの番組構成だといっても、情報が得られるのはありがたい。それは公務員は特にそうだと思うんだが、公務員の世界に限らず、この世が密告社会にかなりなりつつあるというのが分かった。

 共産党自民党の不正を今までたくさん暴いていたので、目の上のたんこぶと感じているんだろう。もう自民党自民党による自民党のための密告社会の出来上がりというわけだ。自民党の不正、自民党と癒着している企業に対する告発は揉み消して、逆に告発者を罰するわけで、これだけ自民党のやりたい放題ってのはマズいんでねぇの?と思う。食品業界の不祥事は、問題企業の自民党への貢物が足りなかったか、もしくは農水省の点数稼ぎ&国民のガス抜きに利用されたと考えるべきかな。
 まぁ結局今日の構成は聴いた範囲ではすべて公務員と市民(民間の末端構成員)でいがみあわせるってとこでほぼ間違いないだろう。今自民党が無理こ矢理こ消費税増税に世論を持っていきたいようで、安倍が仕事をほっぽりだしてからの自民党のロードマップだと、ちょうど今は増税から国民の目を逸らすための公務員バッシングという段階にあたっていたらしい。先週の希望社会についてのお題で、国民の不安感を煽って弱者に対する歳出はしょうがないという風潮にしてからの承りらしい。まぁなんというかんHKもこれだけ自民党の広報機関って立場をとってくれれば、逆に清々しさすら感じる。多分視聴料の税金化とか義務化あたりとバーター取引をしているのだろう。これで公共放送とは笑わせる。末端の国民同士の融和を図るんではなくて、互いにいがみあわせるのが公共放送とやらの役割なんだろうか?。国民が自分で自分の首を絞めるために金まで払わなきゃなんないのかね?。と憤ってみる。
 明日はちょっと楽しみ。役場を変えるとの意気込みで、企業感覚の運営をはじめは目指したらしい。

 「住民は顧客」「サービスは商品」−。柳村村長は、職員に対してことあるごとに、住民の立場から見た行政サービスの在り方を意識するよう求めた。「役場が変わり、サービス向上に向けた改革姿勢を示すことで、住民の信頼を回復できる。そこから自治への参加意識が生まれる」

 うーん、お客様感覚で自治とは笑わせる。カルロス・ゴーンの企業哲学を語る若い職員ってのはバカか。フランス本国でゴーン流哲学とやらでデザイナーを自殺に追い込んだあの経営が素晴らしいと?。「ISO9001/14001認証取得」を誇っているらしいが、手続きは煩雑で、取得のためには献上金がたんまり要るというあの馬鹿げた規格ですか。たしか意味無いからって├ヨタはとってなかったとか聞いたけど。要するに手間と金の無駄?。しかし非難しているだけではなくって、評価できる面も窺える。
滝沢村「進化形」への歩み 退任の柳村純一村長に聞く

  −役場は12年間かけて変えてきたが、人口5万3千人の滝沢村を変えるのには時間がかかるのでは。
  柳村 全員は無理だが、組織と同じで意識の高い住民をどんどん増やしていく。その人たちが地域を引っ張っていく。それには今はメディアが発達しているのでそんなに時間はかからない。住民を顧客から協働のパートナーにしていかなければならない。役場の役目はお金の交付ではなくマネジメントをすること。

 まぁいいこともリンク先では言っているのだが、結局彼はこの後滝沢村長を踏み台に、なにを舞い上がったのか自民党の推薦を受けて岩手県知事に立候補。出世をしたかったんかねぇ?。勇退だのなんだの言ってますが、最初っから県知事に立候補をするための前準備じゃねぇか。意識の高い住民を増やしていくというところが一番重要なのに、そこをほっぽらかして住民をお客様状態にしたところでさっさと逃げ出すってのはいいトコ取り?。田中角栄日本列島改造論をぶちまけて、全国津々浦々の田舎にも産業振興なんて虫のいいことを言っといて、いざ自分の地元に利益誘導したらさっさと退場してしまったわけで、もしかすると詐欺師なんじゃねぇか?と勘繰らないでもない。いや、ホント言ってるのはキレイ事素晴らしいこともたくさんあるんですけどね。
 まぁそういうわけで、明日も結構楽しみ。ヒトラーがSAやSSを前に「我慢・忍耐・耐えろ」と言ったように、公務員も住民のために耐えろというんですかね?。ヒトラーは耐えた後にいいことがあるって言って国が滅びましたが。