今日のいきいきホットラインは

 内容とはまた別の視点で傑作だった。ゲストは雨宮処凛。リンク先のプロフィールだけでも想像できてしまうのだが、Wikiの紹介でも壮絶な人生を送っている。

 元一水会顧問の作家、見沢知廉の弟子である。

 とあり、一水会って何?とちょっとググって見ると、反米右翼とある。極めて突き抜けてますなぁ。まぁ大抵

25歳までに共産主義に共感しない者は、心のない者である。

25歳を過ぎて共産主義を信じている者は、知恵のない者である。

 となるもんだが。チャーチルはさらに、

 25歳のときリベラルでない者は情熱が足りない。35歳のときコンサーバティブ(保守主義)でない者は知恵が足りない

 と言ったらしい。20年前なら信じていたが、自民党のデタラメ政治を知ってしまった今となってはひたすらミスリード感が漂う。チャーチルとか、ユダヤの手先だったらしいし。もう二重の意味でデタラメ。
 さて、ゲストはそうはいっても目が醒めて右翼を離れたらしいのだが、なんつーか憑き物が落ちたような感じだわな。来歴を見ると思い込みの激しそうな性格だと思うんだが、某巨大掲示板にたむろしてやたら自民党を擁護する国士様と比べたら、格段に論が通っているような気がした。いや、ニートが自分の権威付けに右翼を気取って、搾取されている立場なのに搾取側を賛美という自己撞着に比べたら、とてもありがたいお話だった。
 さて、本題なんだが、今回のポイントは司会の態度。実は私だって遅まきながら途中で気付いてビックリしたんだが、ゲストが「これだけ格差が広がって、餓死者がでたり、自殺者が出たりしているが、結果的に政府がそういう状況を容認している」とか、バッチリ現政権批判をしたところ、司会が話題逸らしにハシルハシル。投書もたくさんあって、もちろんこんなお題だから苦しいって話ばっかりなんだけど、それに対して、司会は自分の聞いた噂話まで披露して同情するのだが、政府の批判については決して同意の頷きをしない。しても生返事。で、必ず話を逸らそうとする。
 多分この番組も自民党あたりにモニターされでもしていて、うっかりゲストと一緒に政権批判をしてしまったら、後で上司に(上司は自民党関係者から)お叱りを受けるという構造になっているのかもしんないが、ちょっとあまりに自民党に都合の悪い話題をんHKが必死にスルーしようとするので、たいへん日本の伝統芸を彷彿とさせられました。

追記 中国のほうが格差が広がっているのを認め、是正すると政府自身から言い出している。中国に負けてどうすんのかね?。

 格差是正、調和社会実現へ 中国共産党大会が開幕

 【北京15日共同】中国共産党の第17回党大会が15日午前、北京の人民大会堂で開幕した。胡錦濤国家主席=総書記=(64)は中央委員会を代表して、過去5年間を総括し今後の政策課題を示した活動報告を発表。急速な経済成長による格差拡大を是正して「調和社会」実現を目指す「科学的発展観」について「経済・社会発展の重要な指導方針」と位置付け「深く貫き徹底させなければならない」と強調した。

 主席はまた経済発展の目標について「1人当たり国内総生産(GDP)を2020年までに2000年の4倍増とする」として個人の生活重視を強調した。従来は全体で4倍増の目標だった。

 主席は政治体制改革について「中国の特色ある社会主義政治発展の道を堅持し、改善していく」と述べ、一党独裁の下での改革方針を表明。台湾問題では平和的統一の実現を目指すとし「台湾を中国から切り離すことは絶対許さない」と強調した。


2007/10/15 11:02 【共同通信