モノノ怪 第11話「化猫 二の幕」

 なんで近代っぽい世界にしたのかと思ったら、薬売り(この作品)も現代日本の悪を斬りたかったんかね?。
 まぁこれだけ引っ張りながら、明らかになったのは市長の手下が正義感溢れるブンヤを消したっぽいということだけ。刑事や編集、餓鬼が一人ずつ消えたと思ったら、運転手と女給・未亡人が一気に消えたのでリズム感を崩された感じがする。単純に尺の関係かとも思わないのでもないのだが、後者3人は事件の関係者といえども、ちょっと罪の重さから云うと厳しすぎると感じないでもない。
 まぁ汚職の張本人の市長が前回のうちに断罪されたのはともかくとして、やっぱり日本の現状ともリンクしているような気がする。まぁ私もマスゴミとか云うのだが、実際には上層部は自民党あたりの権力層と結託してうまい汁を吸わせてもらい(マスコミの給与はサラリーマンの中でもトップ。しかしADなどの給料はすずめの涙だったりする)、ある程度正義感を感じて業界に入社した活きのいい社員が突っ込んだ取材をするってのは構造としてあると思う。まず、「化猫」でも、マスコミ像が二極化していることに気をつけられたし。
 で、刑事は自殺として事件を揉み消し、餓鬼は偽証、たぶん次回予告の様子だと男のブンヤが今云ったところの、上層部と結託して記事を揉み消したとか言うんじゃなかろうか。前者3人がイジメ三兄弟なら、後者はイジメを見て見ぬフリをした層として断罪されているという構造。
 まぁ純粋な化猫のリメイクをしたいのだったら、とうぜん江戸時代のまゝ趣向を変えるのが妥当だし、構想なりこの話が作られた時期なりが、やっぱり小泉・安倍内閣のときで、特に安倍内閣閣僚の金の不正な流れがクローズアップされていた頃だから、それが念頭にあると考えてしまうんですが。いい加減映像業界も自民党の言いなりになって国民を騙すのことに我慢がならなくなっているのかな?。単なるガス抜きかも知れんのですが。