今日はいろいろ

 あった。というか本当に激動だったのは昨日ではありました。今日のいきいきホットラインは期待していた東浩紀のゲスト回。結局半分しか聞けず、それもほとんど上の空だったので、頓珍漢なことを言っているかもしれませんが勘弁願います。
 ゲストの戦略として、とにかく新しく、興味深い視点を矢継ぎ早に繰り出していたという印象が強かった。あまり哲学的用語は使わずに、わかりやすい言葉で説明していたのも好感度が高かった。でもそれだけに焦点が絞りきれなかったような気はするな。
 で、司会のんHKアナはやっぱりゲストを「どうせコイツもオタクじゃん」みたいな見下す部分が見え隠れしていた。それでもアナも高学歴っぽくて、馬鹿にしていても興味はしっかりひきつけられていたって感じがもうね。
 オタクのコミュニケーション不全具合が今週のテーマだったりするのだが、難しいな。もともと「オタク」ってのは、同好の士が相手の名前も聞かず(つまり相手の人間性は全く問わずに)自分の興味の部分でのみ会話をなそうとするときの接頭語「お宅は…」が語源であって、たしかにコミュニケーションが相手の人間性も含めてなされるものという前提に立てば、全くオタクとはコミュニケーションを重要視しない集団を示す語ではあった。で、自分の興味のある題材にのみ耽溺するってのが行動原理。興味のある題材ってのがマンガ・アニメである人たちを特異的にオタクと呼ぶようになって、それが定着したのが「オタク」という語が人口に膾炙し始めた頃であると思う。それからしばらく経つと、別にバンドやアイドルの追っかけなどの「子供っぽいけど社会的にある程度認知された」趣味に耽溺する層自体が自分たちもある種のオタクであると自覚し始め、興味の範囲がボーダレス化したのが最近の流れだと思う。
 だからある意味自分の興味のあることにしか関心を払わず、自分勝手で、相手との協調を無視するってのが広義の「オタク」といっていいと思う。自民党もオタク。自分たちの利権だけにしか興味が無く、他人に迷惑をかけても金の収拾に余念が無い。大音声で主張し、何人の人が苦しもうと自殺しようとお構いなし。他人の言うことに少しも耳を傾けず強行採決。金・利権にしか興味の無い究極のオタクが自民党なのだ。アニメオタクのほうが、こっちから関わらなくちゃなんの害も無い健全なオタクだというのが笑える。
 その権力オタクの走狗がんHKだったりするから、今日の司会アナの態度も多いに納得といえば納得。相互理解のためにという構成に見えながら、アニメオタクを見下して自己満足に浸るってのは底意地が悪いねぇ。