OverDrive 第8話「Know your enemy as well as yourself.」

 やっぱヘン。
 原作を読んでいると「あれ、こんなだっけ?」と感じることしきり。前半はちょっといただけなかったねぇ。
 後半からメートルが上がってきたような感じだったが、とは言っても冷静に振り返ってみると破綻してるんじゃないの?と思うことも多かった。前から面識があるんだったら、わざわざ正体云々の話はしなくても良かったのでは?。勝負のふっかけや約束もめちゃくちゃ。いわゆる「漫画みたいなキレイ事」としてもドン臭いというレベルを飛び越えているし、かといって現実の高校生の不安定さを取り入れちゃいました…みたいな強引な解釈も成り立ちそうにない。もしこの話から見始める視聴者がいたら真っ先に切られると思う。
 しかし、そうはいってもなんだねぇ。これだけけなす材料があっても自分自身はあんまり切りたいとは思わないわなぁ。たぶんミコトみたいなクラスメートがいたらイライラすると思うんだが、他人事として視聴していられるってトコもあるけど、この作品に漂う雰囲気は悪くない。高校生が未熟ながらも、そして見当違いな行動ではあるんだけど、一生懸命でかつ、時間がゆったり流れている感じとか、なにやら焦りみたいなものが感じられるところとか。なんでもないようなことに情熱をかける無謀さというか空虚さってのが「あぁ、こういう時代が自分にもあったなぁ」という感じがしてならないんですよ。
 しかし、クロスケの自転車、登場時にはLOOKだったはずなんだが、スポンサーの関係か正体不明のメーカー製っぽかった。もっとも雑誌連載ではCARRERAに乗り換えている模様。ミコトの妹なんてはじめて見たような気分ですよ。