神曲奏界ポリフォニカ 第8話「セレナーデ・人と精霊の狭間に」

 いい話でした。銀の意中の相手は?と下司の勘繰りをしていた私が恥ずかしい。
 キャラのまわし方もうまかったし、注意の惹きつけ方もうまかった。適度にお遊びがあり、おふざけではない。コーティカルテの態度で視聴者に注意を促したり、突き刺すような問いかけも包容力があってでうなることばかり。最後のヒキも妙に悟った台詞で終わらせたりせず、若者らしい未熟さもあわせもっていて微笑ましかった。こういう脚本はいいねぇ。
 というわけで、一枚絵としてもアニメとしての動きとしてもかなりアレなんですが、それが気にはなっても無視しちゃえるほど話に集中してました。違うもの同士の共生というテーマにしても哲学的でもあり、かといって現実離れした話でもなく、裏読みを忘れちゃうほど意味について考えさせられましたね。つーか、あのバルコニーに人が(しかも男女一人ずつというシチュエーションならなおさら)いるだけで、すぐさらし者になってしまうのでは?。
 次回も深そうなお話のようです。