ロケットガール 第12話「ロケットガール -rocket girls-」

 なんか尻切れトンボって感じですかね?。
 要するにゼンガースキップなわけですね。構想自体は60年ほど前からあるわけなんですが、スキップ時に耐えられる構造なのかがわかんないですわな。
 間違ったデータをコピーとか、どうなんでしょう?。物語の都合上、視聴者の目に触れる無駄なキャラクターは普通省くのではありますが、各部署の人員はやっぱり極限まで絞っているという設定なんでしょうか?。こういう精密さを要求される現場では、余剰人員を配置して二重チェックできる体制にするもんなんですけどね。いや、日本ではまだそういう考え方が定着しているとは思いませんけど。まぁ同じ仕事を分担もせずに複数の人間が同じ作業を繰り返して行うなんて担当者もうっとうしいことこの上ないので、作業効率上削られがちではあるんですけどね。映画などでよく見られる、核ミサイル発射のときには間違いを防ぐために二人の人間が同時に鍵操作をやる場面があったりしますが、日常の細かな作業もすべてあのようにやりなさいと言われたら、やっぱりめんどくさいでしょ?。
 あとはゆかりが茜を起こせばオッケーというのが引っかかった。茜はゆかりにもしものことがあったときのバックアップでもあるわけで、足りない部分をお互いが補い合うという視点を見せたかったんだろうけど、それこそ宇宙飛行が搭乗員一人で行われていない現実からしても無理があると思う。ガガーリンは偉かったとしか。
 前半部分が涙うるうる展開でしたが、後半はどうも急ぎ仕事のような感じでした。たぶん続編というか第2期はないんでしょうね。政府あたりからも少しは金が出てるんかいなとも思うんですが、いわゆる「理科嫌い」を無くす一貫と考えて見ても微妙な出来ですかね?。宇宙に少しは興味があって、少しは聞きかじり程度でも知識を持っている中高生がこの作品を見て、やっぱり興味を掻き立てられたか?と言われると、それは無理なんじゃねぇの?とも思う。もちろん人間ドラマとしてよくは出来ていてはいるのだが、「宇宙に生きがいを見出す人々」の熱いドラマとして、物語を娯楽として消費する層向けになっている部分がかなり大きいのではないかと思う。そういう意味ではむしろ幼稚園・小学生向けのエントリーモノとするのが、科学技術に興味を向けさせると言う目的の為にはいいと思うんだが、それははなっから無理ってもんでしょう。
 というわけで、これから宇宙開発に携わることがまずありえないオッサンとしての感想は、当然悪くはないわけで、おもろ+。早い段階から毎回涙を誘われる展開で、絶賛に近い評価ではあります。